2010年08月28日(土)

生徒会役員共4 

生徒会役員共(4) (少年マガジンコミックス)生徒会役員共(4) (少年マガジンコミックス)
著者:氏家 ト全
出版:講談社
発行:2010/08/17

評価〔B〕 くだらないのに笑ってしまう。
キーワード:4コマ漫画、学校、ギャグ、下ネタ

「それユーモア? てゆーかいつもどおりじゃん」(本文より抜粋)


女子の比率が高い高校で繰り広げられる卑猥な4コマギャグ漫画です。これももう4巻ですか。早いなあ。巻末おまけ漫画でも触れられていますが、アニメ化されていて現在放映中です。

1巻から読んでいる人には説明は不要かと思いますが、アニメ化されてもいつもどおりです。珍しく新しい登場人物は出ませんでした。もうある程度の人数がいるので、しばらくは増やす必要もないのかな。珍しいといえば、いつも無表情の畑さんが笑顔を見せてくれます。ご覧あれ。「妹は思春期」の頃に比べたら、下ネタでない普通のギャグの割合が少しだけ多いような気がします。それにしても、巧みな技術によって飽きさせないのが上手いですね。新刊が出るたびに思います。

巻末にキャラクター人気投票結果と4ページの番外編ショート漫画が載っています。人気投票はなんかこうまとも過ぎて意外でした。もっと人気が偏っているのかと思っていたので。

この調子でのんびりダラダラ続いてほしいです。




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[ 2010/08/28 11:45 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2010年08月25日(水)

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ 

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)
著者:田中 ロミオ
出版:小学館
発行:2008/07/19

評価〔A-〕 自称異世界戦士の日常
キーワード:現代、オタク、学園

そして<邪聖剣士ツヴァイ・バンダー><世界議長><闘装騎震イグナイト>のような連中を、なんと呼ぶか。諸説あるだろうが、俺はこう名づけている。この連中こそ――<妄想戦士>。(本文より抜粋)


人気ゲームシナリオライターである田中ロミオが書く、初の学園ラブコメです。とは言ってもギャルゲーのシナリオライターなのだから、まったくの初めてのことと言うほどではないのではないでしょうか。新学期が始まり、クラスメイトとも段々打ち解けてきたメンズこと佐藤一郎と、同クラスの佐藤良子を中心に物語は進んでいきます。

特筆すべきは、やはり妄想戦士でしょうか。妄想戦士とは、オタク趣味が高じて自分は只者ではない、例えば異世界の魔法使いであるという設定を、作ったり信じたりしている人々の総称です。ヒロインである良子もそんな妄想戦士の一人で、彼女の目を引く言動が上手く描かれています。現実である教室でも気にせず振舞うその姿は、痛々しくもあり、笑ってしまうものでもあります。身に覚えのある方もいるのではないでしょうか。一郎が良子にいちいち突っ込むシーンが軽快で面白いです。「ブギーポップ先輩だって」発言は不意をつかれてだいぶ笑ってしまいました。

自分の設定に生きる人たちと現実との差がまざまざと書かれていて、メタ・ライトノベルのように感じました。ただ笑わせるだけでなく、真面目な面もあるところが心憎いです。文章もスピード感があって読みやすいです。終盤に入って思わぬ展開になるのですが、クライマックスで一郎が良子のために取った行動は、見事なものでした。それを見た彼女の最初の一言も良かったです。感動。なぜか「NHKにようこそ」を思い出してしまった。

良くなかったと思う点を少々。まず、巻頭カラーページを見ると、良子がどのような人物なのか読む前に分かってしまうのが気になりました。そして、主人公の一郎の過去が秘密のまま進みますが、読者はすぐに分かってしまうので、序盤で明かしてしまっても良かったんじゃないのかな。構成上やむをえなかったのでしょうか。

現実の自分でない自分を空想したことのある人なら、読めばきっと思うところがあるはず。空想癖が強い人ならばなおさらです。それに、ライトノベルを読むのが好きな人ならば、本書は面白いと思いますよ。




[ 2010/08/25 22:33 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2010年08月21日(土)

放課後プレイ1 

放課後プレイ (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)放課後プレイ (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)
著者:黒咲 練導
出版:アスキー・メディアワークス
発行:2009/01

評価〔B〕 放課後のオタップル
キーワード:4コマ、青春、恋愛

“ピンポーン”
「んあ?」
「ちぃーっす。遊びに来たわよー。」
(本文より抜粋)


ゲームオタクの彼氏とその彼女が、放課後彼氏の部屋で遊んでいる4コマ漫画です。しかも、遊んでいるといっても彼氏が自室からほとんど出ない出不精なので、2人でダラダラとゲームばかりしています。まさにオタップルの日常なのではないでしょうか。だいたい裏表紙の4コマのとおりです。あのまんま。絵柄は個性的で、好みの分かれそうな感じです。

特徴としては、ゲームに関する話が多いので、元ネタとなったゲームを知っているとさらに共感できそうです。この4コマ、オタク趣味の人が読んだらどういう感想を持つんだろう?

この2人は恋人同士としては初々しくて、読んでいて気恥ずかしくなってきます。もどかしい、じれったい感じ。また、非常に色っぽく扇情的に描かれているところがあり、服を脱いだりしないのに下手な18禁漫画よりもセクシーです。この2つにより、かなりドキドキしてしまいました。

あとがきに書かれた著者の友人の感想に賛同する人が多そうですね。2人の顔のアップが多く、漫画の見せ方は上手くないのかもしれませんし、上記のように少々性愛の表現が強いので、考慮してからお読み下さい。




[ 2010/08/21 22:38 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2010年08月17日(火)

殺戮ゲームの館〈下〉 

殺戮ゲームの館〈下〉 (メディアワークス文庫)殺戮ゲームの館〈下〉 (メディアワークス文庫)
著者:土橋 真二郎
出版:アスキーメディアワークス
発行:2010/03

評価〔B+〕 徐々に少なくなっていくのが怖い
キーワード:ホラー、サスペンス、人狼、ミステリー風、現代

「この中で誰かが嘘をついています。自分が魔物であることを隠しているのです。」(5、四日目より抜粋)


密室サスペンスホラーの下巻です。某オカルトサークル関係者の11名の男女が巻き込まれてしまった不可解な事件。この巻ではその4日目から最終日・ゲーム終了まで記されています。

残された村人の一人が、魔物を退治すべくある方法を考え出します。井戸と説明された椅子を使った非情な策なのですが、魔物が夜に村人を襲うよりもこれのほうが恐怖感を煽ります。そしてゲームの核心をついているのではないでしょうか。これが「汝は人狼なりや?」に酷似していると言われる理由の1つだと思うのですが、このゲームは人狼とは少しずつルールが違っている点が上手いです。まったく同じだと、ネットのログを見るのと変わらなくなってしまいますしね。どのような策かは読んでのお楽しみです。

最終日の前日と最終日は人数も相当減っているため、議論にかなり緊迫感があり、また一人称で書かれているためか臨場感もあり、途中からずっと落ち着かない気分で読み続けました。追いつめられた人たちの描写が上手いと感じました。そして問題の魔物は誰なのか?ですが、あまり意外性はなかったかな。読者メーターでも書かれていましたが、インパクトにかける感じです。そこが残念と言えば残念です。でも、結末は納得いくものだったので良かったです。

【ここからネタばれ】
村の裏切り者の存在ですが、福永が絵の秘密に気がつかなければ読者も分からないのですから、なんかフェアじゃないような気がするのですが……うーん、けれど伏線はあったから上手く騙されたのかな?
【ネタばれここまで】

魔物をあてるミステリーではなくサスペンスとして読むのが、上手な楽しみ方かと存じます。推理小説ではないと思うので。怖いけれど、流血したりそういう直接的な暴力シーンはないので、痛いのは嫌だけどスリルを味わってみたい方にお勧めしておきます。




[ 2010/08/17 21:18 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2010年08月15日(日)

ロボットとは何か――人の心を映す鏡 

ロボットとは何か――人の心を映す鏡  (講談社現代新書)ロボットとは何か――人の心を映す鏡 (講談社現代新書)
著者:石黒 浩
出版:講談社
発行:2009/11/19

評価〔S-〕 現実だけどSFのような研究レポート
キーワード:ロボット、アンドロイド、現代

これほどまでに人間は人間らしい見かけに敏感なのに、私を含めロボットの研究者は、なぜその見かけの問題を無視してきたのだろうか?(第3章より抜粋)


数年前、日本の大学が開発した人間そっくりのロボットを、テレビで紹介しているのを見ました。似ているなんてものではなく、本当に精巧にできていて感心しましたし、さらには遠隔操作で滑らかに動くさまを目にした時は、まるでSFの世界のようだと驚嘆したのを良く覚えています。本書はそのロボットを開発した大学教授が書いた、ロボットに関する読み物です。

大阪大学と言えばロボット工学では世界一とも評される大学で、最先端の研究をしているところです。そこの先生が書いているのだからさぞかし硬く難しいのかなと思ったのですが、読み始めてみるとそうでもなく、専門外の人が読んでも分かりやすいです。どうして人間型ロボット、いわゆるアンドロイドにこだわるのか?から最新の研究まで、著者の感想を交えて述べられています。

人に似たロボットを見たときに感じる「不気味の谷」はなるほどと思いますし、ロボットが演技に挑戦した「ロボット演劇」や、ある夫婦がアンドロイドを操作した時の出来事は、非常に興味深いです。こうした実際アンドロイドに接した人々の、予期せぬ反応や感情の変化はおもしろいです。

この本の中では、社会で人と繋がるロボットを作るということは、心とは何か?人間のとは何か?を探求することに至ると、何度も主張されています。ロボットについて研究していくと、工学の問題がやがて心理学や哲学の問題に行き着く点が非常に興味を惹かれます。最先端の工学が科学の原点である哲学に戻ってくるのが、なんか良いね。研究レポートの後は今後の予定、そして研究、ロボットの未来について書かれています。性的情動、学習・発達、ロボットの人権……現時点でも結構SFっぽいのに、どこまで進んでしまうだろう。SFとの区別がつかなくなる日も遠くないのかも。

新書は初心者向けとしてのものが一般的だと思うので、最新の研究を覗くことができるのは稀ではないでしょうか。理系のみならず、機械音痴の人にも自信を持っておすすめできる本です。とても知的好奇心を刺激された本でした。評価A+かS-か迷いましたが、SF好きなのでS-で。




[ 2010/08/15 14:33 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2010年08月11日(水)

70億の針4 

70億の針 4 (MFコミックス)70億の針 4 (MFコミックス)
著者:多田乃 伸明
出版:メディアファクトリー
発行:2010/03/23

評価〔A〕 孤独と進化の物語の終着点
キーワード:SF、現代

ほかの誰でもない、70億分の1の確率でキミに出会わなければ、起こりえなかったことだ。(本文より抜粋)


奇を衒っていない本格的なSF漫画も、残念ながら最終巻となりました。もっと続きそうな感じがしていたのに、どこか急で残念でなりません。

3巻で地球の命運を握ることとなったドームが、ついに開きます。生命の進化は、調整者の決断は、そしてテンガイとメイルシュトロームの行方はどうなるのかが描かれています。話が大きくなってしまったので、終わりにしなければ収拾がつかなかったのかもしれませんが、結末は良かったです。「少しだけ寂しくないための進化」はなかなかの名言。すごい納得しました。もう1つのテーマ、孤独や人との繋がりについてもヒカルとチカを通して1つの結論を出しています。お見逃しなく。

1巻からずっと思っていたことですが、高校生の少女が主役なのに、女性を売りにして読者の媚を売るようなことがないところが好感を抱いていました。肌の露出が多い場面も、さらりと書いていて色気を前面に押し出していない点あたりがね。

巻末にはヒカルの原型となるキャラが登場する「ヒキコモリヘッドホンガール」が収録されています。短編ながら、笑ったりしんみりしたりできる良い話です。この短編が読めて、ちょっと得した気分です。

もう少しこの孤独と進化の物語を読んでいたかったので、終わってしまうのは正直言って本当に惜しいです。SF漫画は面白い、SF漫画をもっと読みたいという気にさせてくれた、お気に入りの作品でした。ありがとう。




[ 2010/08/11 22:33 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2010年08月08日(日)

殺戮ゲームの館〈上〉 

殺戮ゲームの館〈上〉 (メディアワークス文庫)殺戮ゲームの館〈上〉 (メディアワークス文庫)
著者:土橋 真二郎
出版:アスキーメディアワークス
発行:2010/03

評価〔B-〕 人狼小説化?
キーワード:ホラー、サスペンス、人狼、ミステリー風、現代

妙な場所に監禁し、さらにこの個室に閉じこめ、何をする気なのだ?(2、異変より抜粋)


汝は人狼なりや?というゲームをご存知でしょうか? 数人で遊ぶゲームで、まず村人と村人に化けた人狼に分かれます。村人は誰が人狼であるか見破り排除すれば勝ち、人狼は言葉を駆使し排除されないように村人を食べて村を全滅させれば勝利と、駆け引きがプレイヤーの運命を左右するゲームです。その人狼に極めて似ているのが本書です。

某大学オカルトサークルのメンバーは、学園祭のネタのため山林を探索している最中に、妙な場所へ送り込まれてしまいます。外へは脱出できそうもなく、かといって目に見える危機がせまっている訳でもなく、食料も一応用意されていたのだが、それは始まりに過ぎなかった……というのが序盤。訳も分からず、徐々に拉致した黒幕の意図どおり事態が進展していく様は、なかなか緊張感があります。

殺人ゲームなる設定は面白いですが、話の展開は遅めです。この上巻をまるまる1冊使って準備を整え、ようやく佳境に入り始めた感じです。冷静になれず狼狽してしまったり、互いに疑心暗鬼になったりして、張り詰めた空気がさらに不安を煽ります。また、少し気になったのは登場人物たちの扱いの差についてです。主人公の福永に近く発言も多い人たちと、あまり描写されない人たちの差が大きく、誰が終盤まで残るのかを予想するのは容易だと思います。これがミスリードだったらなかなか。

読者がまだ知らない事件に関係する出来事や思いをにおわせるシーンがあるので、このあたりは下巻に期待したいと思います。どのような結末を迎えるのか、怖いような楽しみなような。





[ 2010/08/08 21:50 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2010年08月03日(火)

2010年7月の読書メモ 

夜市〔B〕
伝わる・揺さぶる!文章を書く〔A〕
マンガで分かる心療内科1〔B+〕
化け猫とめまいのスキャット―ブギーポップ・ダークリー〔B+〕
魔法行商人ロマ1〔B-〕
脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める〔A〕


7月は上記のとおり6冊でした。小説、新書、漫画、ラノベ、漫画、新書。新書の2冊がどちらも良かったのが収穫です。それ以外もBなので順調な読書生活かと。

ちょっとした覚書。先日、ブログパーツで登録しているblogramからメールがきました。何かと思ってサイトに飛んでみたら、「ブギーポップ」のカテゴリーで5位にランクインしていました。まさかのカテゴリマイスター。唐突で戸惑いますが、こういうの嬉しいですね。何はともあれ、ありがとうございました。

余談。あと「コロンボ警部」でも20位くらいになっていて驚きました。一言も触れていないのに。なぜ?




[ 2010/08/03 21:11 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)