2009年08月30日(日)

氷菓 

氷菓 (角川スニーカー文庫)氷菓 (角川スニーカー文庫)
著者:米澤 穂信
出版:角川書店
発行:2001/10

評価〔B〕 殺人がない学園推理もの
キーワード:青春、日常の謎

「なにかがあったんです、三十三年前に、この古典部で。」(本文より抜粋)


推理ものでそれほど重くなく、そして長くなさそうな本をと思い、この本を選びました。前から少しだけ気になっていたのも確かですし。

余計なことはしない主義の高校一年生・折木奉太郎が、思いがけないことから半ばなりゆきで古典部に入部し、好奇心旺盛な同級生・千反田えるに会い、小さな日常の謎を次々と推理をしていきます。そして、最大の謎となる三十三年前に起きた事件に挑みます。学園ミステリーってやつですね。

奉太郎は推理するに当たって、あからさまなヒントはくれません。推理する材料がそろうと、スパッと解いてしまいます。このあたりは推理漫画のQEDに似ています。また、推理ものですが文章も内容も硬くなりすぎず、読後感も良いのも似ていると思います。高校の文化部ってこんな感じなんでしょうか。

派手な盛り上がりはありませんが、好感が持てました。続編があるらしいので、米澤穂信の本で次に読むとしたらそれか、今回読もうか迷った小市民シリーズの続編である「秋期限定栗きんとん事件」かな。ま、次に何を選ぶとしても、きっと安心して読むことができるでしょう。



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[ 2009/08/30 22:24 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2009年08月25日(火)

鬼燈の島1 

鬼燈の島-ホオズキノシマ- 1 (ヤングガンガンコミックス)鬼燈の島-ホオズキノシマ- 1 (ヤングガンガンコミックス)
著者:三部 けい
出版:スクウェア・エニックス
発行:2008/05/22

評価〔B-〕 推理小説のような雰囲気です
キーワード:シリアス、サスペンス、ホラー、ミステリー

この島がこれからお前達が暮らす島じゃ(本文より抜粋)


久しぶりに日常系やギャグではなく、どきどきはらはらする怖い感じの漫画が読みたいと思って手に取ったのが本書です。著者の他の漫画を前に読んだことがあり、絵柄はどのような感じがしっていたので、選ぶのにあまり躊躇しませんでした。

身寄りのない鈴原兄妹は鬼燈学園に引き取られるところから始まります。生徒と先生合わせても10人しかいない島で、新しい生活が始まるのですが……というのが導入部です。裏表紙でも解説されているように、「登ってはいけない階段」「白いワンピースの少女」など不思議なことや謎が多く、サスペンスでミステリー風味かな。

同著者の他作品「カミヤドリ」を読んでいたときも思ったのですが、女性キャラのスタイルが良く、そして肌の露出が多いです。エッチい。このあたりと話・キャラのシリアスさは、三部けいの漫画だなあと思います。

まだ物語は始まったばかりなので、どのような展開になるかは分かりません。短く激しくなるのか、今の疑心暗鬼の状態が続くのか、新しい展開が待っているのか。以前読んだDoubtの1巻に比べると、話のインパクトには劣るが、漫画としての総合的な完成度は優れていると思います。今後に期待が持てます。期待しすぎないようにしないと。




[ 2009/08/25 22:09 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2009年08月18日(火)

傷物語 

傷物語 (講談社BOX)傷物語 (講談社BOX)
著者:西尾 維新
出版:講談社
発行:2008/05/08

評価〔B+〕 とある吸血鬼の物語
キーワード:吸血鬼、怪異、外伝

彼女から受けた傷の物語を。僕が彼女を傷つけた物語を。語らなければならないだろう。(本文より抜粋)


同じ講談社BOXで出ている化物語(上下巻)の外伝です。前日譚。主人公である阿良々木暦が、高校3年に進級する春休みの話となっています。本編では語られなかった肝心な逸話である阿良々木と吸血鬼がどのように出会い、そして何が起こったのかが丸々一冊使って明かされます。

本編から引き続き登場するのは、阿良々木、委員長こと羽川翼、そして専門家の忍野メメのみです。あ、あと吸血鬼の彼女か。他の登場人物と会う前なのだから、仕方がないのですが少々残念な気もしますが、吸血鬼の彼女がそのぶん喋ってくれます。関係ないけれど、羽川はなぜエッチなシーンが多かったのだろう……。

先の2冊に比べて少々重い雰囲気ですが、笑わせるところはしっかりあります。そのあたりは本編と同じかな。阿良々木の最後の決断が、実に彼らしくて良いです。この話を読んだ後に化物語を読むと、また違った感想を抱くことになりそうです。

化物語のアニメを見て、また読みたくなってこの本を手に取ったのですが、久しぶりに読んで良かったと思います。これとは別の話になる偽物語(上下巻)ももう出ているので、こちらも後でゆっくり読んでみたいです。また、まだ明かされていないゴールデンウィークの羽川の話も本になるかもしれないので、それも楽しみです。……それにしても講談社BOXの価格が高いのが難点です。



[ 2009/08/18 22:21 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2009年08月02日(日)

2009年7月の読書メモ 

パーツのぱ〔B〕
エンマ3〔A〕
診療室にきた赤ずきん〔B〕
理性の限界〔S〕

これら4冊が先月読んだものです。先々月が1冊だったから多めに読もうと思っていたのですが、他の月と同じくらいでしたね。でも、先月は当たりでした。漫画もノンフィクションも新書も良かったです。

哲学系の本にはじめての評価Sです。哲学に関する本では、以前「哲学の謎」の感想を書く際、Sをつけようか相当迷ったことがあります。「理性の限界」はそれと甲乙つけがたい素晴らしい本ですが、今回はSをつけました。「哲学の謎」にSをつけなかったぶん、こちらはSにしようと思ったのかも。

小説を読もうと思っていたのに読みませんでした。来月は文庫本のコーナーをうろうろしてみます。



[ 2009/08/02 22:04 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)