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2009年02月21日(土)

エンマ1 

エンマ 1 (1) (ライバルコミックス)エンマ 1 (1) (ライバルコミックス)
著者:土屋 計
出版:講談社
発行:2008/08/04

評価〔B+〕 余韻が残る話ばかりです
キーワード:オムニバス、シリアス

死の連鎖よ 骨と散れ(本文より抜粋)


きっかけは某読書感想サイトの書評です。そこで粗筋を読み、この世のものでない存在が人の生死を扱う話と知り、すごく惹かれましたのです。なんか地獄少女を連想してしまいました。似ているといえばスカイハイもそうかな。

話の筋は分かりやすく、閻魔大王の使いであるエンマが、沢山の人が死ぬ原因となる人間を、骨を抜いて殺してしまうという必殺仕事人のような話です。しかし、そう単純な話ではないのがこの漫画の良いところ。エンマの目標は、その人が良い人か悪い人かは関係ありません。彼もしくは彼女が同情に足る人物である場合は、読んでいてとても複雑な気持ちになります。このあたりは、地獄少女との契約と送られる人物の善悪は関係ない点と似ています。もちろん大量死に繋がる行動を止めれば、エンマも何もしないのですが、登場人物たちの心情を考えるとねぇ……。

クライマックスである骨抜きシーンは、悲しくも怖くもあり、そしてどこか綺麗で美しくもあります。畏怖すべき美とでも表現するのでしょうか。あれだけ大きくスパッと骨も綺麗に描かれると、時間が止まったかのようだ。また、エンマがあの世からの使いらしく、強い感情を示すことなく淡々と仕事をこなすのは、人間たちと違って際立っています。使いであることが秘密でなく、目標の前に出てすぐ自分がなぜ現れたのか言ってしまうのもどこか滑稽な感じです。

毎回舞台となる時代や国が異なるので、先に挙げた2作品に比べて変化に富んでいると思います。戦国時代の日本、中世ヨーロッパなど、昔が多いです。1巻では現代や未来の話はありませんでしたけど。今後も様々な人間ドラマを見せてくれそうです。



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[ 2009/02/21 23:27 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)