2009年02月28日(土)

森田さんは無口1 

森田さんは無口 1 (1) (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)森田さんは無口 1 (1) (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)
著者:佐野 妙
出版:竹書房
発行:2008/12/27

評価〔B-〕 とにかく喋りません
キーワード:4コマ、日常、ほんわか、ギャグ

森田真由 女子高生。人よりちょっぴり無口です。(本文より抜粋)


タイトルのとおり無口な女の子・森田真由が主人公の4コマ漫画です。女の子たちの日常系を描いたもので……とよくありそうな感じなのですが、他の漫画であれば間違いなく脇役であろう彼女を主役に据えた、普通でありながら新鮮な4コマです。表紙に偽りなし。

目にハイライトのない無口な彼女は、登場頻度に反してほとんど言葉を口にしません。オチくらいしか喋らないのかな~と思っていたのですが、オチすら口を開きません。おそらく10文字以上の長文は喋っていないのでは……。でも心で思っていることはきちんと書かれていますので、どのように考えどのように想いをめぐらせているのかは分かります。無口ゆえに周囲の人間によく勘違いされるのが面白いです。実際にいる無口の人の生活もこんなふうなのではないでしょうか。

日常を扱った漫画はたいてい奇を衒ったり破天荒な登場人物をだしますが、この本はそれらとは違って極々普通の生活が描かれています。そこが良い点でもあり、ちょっと物足りない点でもあると思います。あ、あと各4コマに題がないのも残念。だから評価もBにするかCにするか非常に迷いました。斬新さを買ってBにしましたけど。

大笑いしたい人や濃い話を求めている人には不向きですが、親近感が持てるのが良いところ。男女を問わず読むことができる、質の安定した4コマ漫画ですよ。



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[ 2009/02/28 12:17 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2009年02月21日(土)

エンマ1 

エンマ 1 (1) (ライバルコミックス)エンマ 1 (1) (ライバルコミックス)
著者:土屋 計
出版:講談社
発行:2008/08/04

評価〔B+〕 余韻が残る話ばかりです
キーワード:オムニバス、シリアス

死の連鎖よ 骨と散れ(本文より抜粋)


きっかけは某読書感想サイトの書評です。そこで粗筋を読み、この世のものでない存在が人の生死を扱う話と知り、すごく惹かれましたのです。なんか地獄少女を連想してしまいました。似ているといえばスカイハイもそうかな。

話の筋は分かりやすく、閻魔大王の使いであるエンマが、沢山の人が死ぬ原因となる人間を、骨を抜いて殺してしまうという必殺仕事人のような話です。しかし、そう単純な話ではないのがこの漫画の良いところ。エンマの目標は、その人が良い人か悪い人かは関係ありません。彼もしくは彼女が同情に足る人物である場合は、読んでいてとても複雑な気持ちになります。このあたりは、地獄少女との契約と送られる人物の善悪は関係ない点と似ています。もちろん大量死に繋がる行動を止めれば、エンマも何もしないのですが、登場人物たちの心情を考えるとねぇ……。

クライマックスである骨抜きシーンは、悲しくも怖くもあり、そしてどこか綺麗で美しくもあります。畏怖すべき美とでも表現するのでしょうか。あれだけ大きくスパッと骨も綺麗に描かれると、時間が止まったかのようだ。また、エンマがあの世からの使いらしく、強い感情を示すことなく淡々と仕事をこなすのは、人間たちと違って際立っています。使いであることが秘密でなく、目標の前に出てすぐ自分がなぜ現れたのか言ってしまうのもどこか滑稽な感じです。

毎回舞台となる時代や国が異なるので、先に挙げた2作品に比べて変化に富んでいると思います。戦国時代の日本、中世ヨーロッパなど、昔が多いです。1巻では現代や未来の話はありませんでしたけど。今後も様々な人間ドラマを見せてくれそうです。



[ 2009/02/21 23:27 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2009年02月11日(水)

哲学的な何か、あと数学とか 

哲学的な何か、あと数学とか哲学的な何か、あと数学とか
著者:飲茶
出版:二見書房
発行:2008/12/11

評価〔S〕 証明問題と天才達の壮大な物語
キーワード:数学、歴史、フェルマーの最終定理

「これは世界一難しい問題……どんな天才も解けなかった史上最高のパズルだよ。キミにこの問題が解けるかい?」(第3章より抜粋)


17世紀、アマチュアでありながら当時の数学者を越えていた天才フェルマー。これは彼がメモに残した証明なき定理をめぐる物語である……と書くと難しく退屈なものに思えますが、著者は前作『哲学的な何か、あと科学とか』と同様に、難解な題材を砕けた文章で面白くかつできるだけ理解しやすく紹介しています。『数学ガール』でも扱っていましたがそれとは異なり、こちらは数式の解説は可能な限り省き、証明に挑んだ人々に焦点をあてて書かれています。

オイラーから始まり、ラメやコーシー、現代のワイルズなどその時代の天才数学者たちが挑んだ未解決問題。350年以上にわたる刺激的で劇的なストーリーを読んで、大まかな流れは知っていましたんですが、それでも感動しました。小さい頃、学研の漫画で書かれた伝記を一心不乱に読んだ、あの気持ちを思い出しました。物理学や医学だけでなく、数学にも数々の逸話があることを知ることができますよ。

2章と3章は未解決問題に人生をかける意味を深く教えてくれます。無くても話は繋がりますが、やはりこういうのはあったほうが渋い。2章は著者らしさが出ていると感じました。軽いだけじゃないんですよ、と言われた気分です。コラムのN次方程式の解は全部あわせても数ページの物語でしたが、こちらももっと詳しく書けばそれだけで1冊できてしまうであろうエピソードで、興味深かったです。解の公式の歴史的背景は知りませんでした。

数式ばかりが先行して顔が見えない数学者たちの情熱をうまく伝わってきました。参考文献であるサイモン・シンの『フェルマーの最終定理』が有名で評判が良いので、そちらも後で読んでみようと思っています。本書は証明嫌いの著者が数学の魅力を伝える本です。学問を学んでいる人、数学が無味乾燥だと感じている人に手にとって欲しいですね。知的好奇心を刺激してくれるでしょう。

評価でSをつけるのが、また数学関係の本なのが少々複雑ですが、まぁいいや、面白かったから。




[ 2009/02/11 22:25 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2009年02月01日(日)

2009年1月の読書メモ 

ガンオタの女2〔B+〕
Doubt1〔C〕
さあ、才能に目覚めよう〔A+〕
ハニカム2〔B+〕

以上の4冊でした。『さあ、才能――』は、ストレングス・ファインダーを受けた後も何度も読み返しました。他サイトでも結果をアップしている方がいて、どのような人物なのか推察してみたり、自分と似ている点似ていない点を探してみるのも楽しいです。例えが変ですが、RPGのキャラクターをどう使うか思いをめぐらせているような感じ。

漫画が4冊中3冊と多かったので、2月は漫画を少なめにと思ってはいるのですが、きっとまた漫画が多くなりそうです。読みたいなーと思っているのが漫画が多いので。しかし、あくまで予定です。『Doubt1』のように本屋にいったら違うものが読みたくなるかもしれませんし。

話題は変わりますが、この月別まとめはその月に入手した本を全部書きだすのか、それとも無理に全部書かずに感想が書けなかったものは次の月にまわすべきなのだろうか?と迷っています。月末になると感想をアップできるかどうか分からないので、本を買うの躊躇しちゃうんだよなー。後できちんと決めよう。





[ 2009/02/01 18:53 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)