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2008年05月08日(木)

ある日、爆弾がおちてきて 

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)
著者:古橋 秀之、緋賀 ゆかり 他
出版:メディアワークス
発行:2005/10

評価〔A-〕 評判どおりの良作です。
キーワード:ライトノベル、短編集、青春、恋愛、SF風

俺はビビったね。だってそこは目の前のほんの一メートル足らずの距離で、本来は俺の顔が映ってるはずの場所なんだから。(三時間目のまどかより)


まだ読んだことのない作家さんのライトノベルが読みたいなと思い、ネットで書評をいくつか見ていたらどうやら良さそうだったので読んでみることにしたのがこの作品です。表紙が萌え系の絵なので手に取りづらいのが難点かな。

7つの別々の話で構成された短編集です。どれも10代の生徒たちが主役で、あとがきによるとテーマは『普通の男の子と不思議な女の子のボーイ・ミーツ・ガール』だそうです。SF風といいますか、オカルト風といいますか、そんな感じです。実はもう1つ隠しテーマがあるのですが、それは読んでみてからのお楽しみにです。

ギャク系の軽い、いかにもライトノベルな話なのかなと思いながら読んでいたのですが、そう単純な話でもなくて、笑いありシリアスあり考えさせられることありと予想以上に堪能しました。別にライトノベルでなく、一般書籍で出しても違和感ない話もあります。「おおきくなあれ」と「むかし、爆弾がおちてきて」が特に気に入っています。

【ここからネタばれ】
「むかし、爆弾がおちてきて」で、主人公がミチ子に会うために準備し、柱に飛び込んでいくシーンは、かなり興奮したといか感動したというかとにかく良かったです。じいちゃんの「度胸があるからじいちゃんみたいにはならん」発言が、伏線となっていて秀逸です。また、隠しテーマが時間で、しかもどれも違うパターンで作ってあるので、ページ数以上の本を読んだ感覚におちいりました。
【ネタばれここまで】

短い文章できっちりと話を書き分けて、だれさせることなく終わらせるのは凄いと思います。メリハリがあり、軽さと重さのバランスが良いです。ライトノベルを読んだことがない人に何か薦めるとしたら、この本はいいかもしれません。


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[ 2008/05/08 18:22 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)