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2019年10月15日(火)

アイデアを盗む技術 



著者:山名 宏和
発売日: 2010/03

評価〔C+〕 盗むというより真似るかな。
キーワード:アイデア、真似、応用、実用、

疑問もまた細部に宿っています。それはすなわち、「おもしろい」ことやアイデアの手がかりも、細部に宿っているということなのです。(第二章より抜粋)


良いアイデアを思いつく方法は小説家や漫画家に限らず意味あることです。仕事で役立つかもしれませんし、遊びがさらに面白くなる可能性もあります。おもしろいアイデアを日々考えている放送作家の著者が、このアイデアを発想する方法について書いています。

もはや独自の発想はなく、物の見る角度を変えたり他人の視点を利用することと説いています。新しいものに出会うのは稀なので、今までとは違った見方で物事を見てみる、ということなのでしょう。ただ、印象に残ったこと、疑問に思った事、不便に感じた時などがチャンスなのは他の本で知っていたので目新しさはありませんでした。それに立場が違う人の意見を聞くことも特別な方法とは感じませんでしたし、どこかで聞いたような技術が多かった点が残念でした。

電車などで耳にする他人の話が好奇心を刺激して面白いというのは共感しました。疑問を作る時は細部を観察することは、面白かったしすぐ実践できそうで良かったと思います。

最後の章ではテレビ番組は発想の宝庫と様々な番組の技術を紹介しています。放送作家らしい発想ですが、挙げられている技術は見慣れてしまって飽きているものばかりでした。同じようなテーマの同じようなつくりの番組が多いのも、なんだか納得しました。



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[ 2019/10/15 21:29 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2019年09月27日(金)

世界で一番わかりやすい おいしいお酒の選び方 



著者:山口 直樹
発売日: 2016/7/14

評価〔B〕 大雑把なところが良いです。
キーワード:アルコール、初心者、ワイン、日本酒、カクテル

ワインの味の大部分は品種で決まる。この大原則を理解するだけで、ワイン選びは一気にシンプルになります。(第1章より抜粋)


お酒は好きだけど知識はない人、もしくは最近興味を持ち始めたけれどどれを飲んでいいのか分からない人向けのアルコール入門書です。全てのアルコールを網羅している訳ではなく、ワインと日本酒、それとカクテルに絞って解説しています。

最低限の知識は教えてくれるけれど、初心者に必要なこと以外はあまり詳しく書かれていません。どの項目も3つのポイントでまとめられていて簡潔です。そして、どの種類のお酒が自分の好み・舌に合っているのかが分かるように書かれています。日本酒の好みを卵焼きの好みで分析する図をネットで見たことがあるのですが、この本が元ネタだったようです。知りませんでした。また、バーでのカクテルの頼み方やマナーが書かれていて興味深かったです。ショートとロングの違いすら分かっていなかったので知ることができて良かったです。

問題は章によってページ数が大幅に変わることです。具体的に言うとワインが本の半分以上を占めていて、残りの半分以上が日本酒、カクテルにいたっては30ページありません。個人的には日本酒は知識があったので、もっとカクテルにページを割いてほしかったです。

アルコール初心者はこれでちょっとだけお酒のことを知ってから飲むと、より楽しく酔えそうです。



[ 2019/09/27 21:54 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2019年09月08日(日)

山の遭難―あなたの山登りは大丈夫か 



著者:羽根田 治
発売日: 2010/1/15

評価〔B+〕 実は危険な面もある趣味です。
キーワード:遭難、救助、登山、ハイキング、中高年、

次は自分の番かも──テレビや新聞で遭難事故を見たときに、まずはそう考えることから始めてみてはいかがだろうか。(第4章より抜粋)


最近、富士山の登山道が登山客で度々渋滞となっているという話を聞きました。富士山が人気なのもありますが、他の山でも多くの登山者がいるそうです。特に中高年の方々が多いとか。それを裏付けるかのように遭難のニュースもちょこちょこ目にします。本書では、どうして遭難は起きてしまうのか遭難するとどうなってしまうのかを具体例を挙げて注意を喚起しています。

趣味としての登山・ハイキングの発端から遭難や救助の歴史を統計データも交えて説明しています。次から次へと不幸な事故を読んでいると、なんて山は恐ろしいところなんだと怖くなってきますが、そうならないような対策や準備も載っています。迷ったら先に進まず引き返す、なんてのは単純なことですが覚えておいたほうが良いです。遭難者は手を振って知らせる、関係ない登山者は手を振らないなんてのも重要です。

戦後の登山の動向を読んでいると、若いときに登山ブームを体験した年代が定年後にまた山に戻ってきているようなので、新規の参加者が爆発的に増えている訳ではないみたいです。年配のバイクツーリングに似ていますね。若い頃の趣味はまたやりたくなるのでしょうか。

後半は山岳救助隊の声と遭難した登山者の声の両方が書かれていて、両者の登山や遭難救助の意識の差に驚きましたし残念な気持ちになりました。安易な救助要請やほとんど他人まかせの登山者の存在は困りものです。登山の危険性の啓蒙活動や入山料を取るしかないのかな。

あとがきでも触れていますが、著者が山を愛し過ぎていて少々怒りの書となってしまいましたけど、その気持ちも分からなくはないです。ちょっとしたハイキングでもツアー登山でも、山は危険な場所となり得ることを再認識しました。



[ 2019/09/08 21:31 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2018年12月17日(月)

勉強の技術 



著者:児玉 光雄、 にしかわ たく
発売日: 2015/11/17

評価〔B〕 知ってはいたけれど面白い。
キーワード:勉強、学習、意欲、集中力、

1時間ごとにブレイク・タイムを設定すれば、さきほど説明した初頭効果と終末効果が期待できる時間も3倍に膨れ上がります。(本文より抜粋)


学校の勉強に限らず、効率的に学習するためにはどうしたらよいのか知りたい人はたくさんいます。そんな人たちに向けた1冊で、
こうすれば全て解決といかないまでも、少しだけ勉強がはかどる手法やコツがいくつも書かれています。

計画、集中力、意欲と様々な面での技術を紹介しているので、誰しもいくつかは自分に合った方法を見つけることができるのではないでしょうか。私が目を引いたのは、物事の最初と最後に集中力が高まる初頭効果と終末効果です。長時間勉強するより、ちょこちょこ勉強するほうがよさそうなのでは経験的に分かっていましたが、こうして科学的に立証されていたと分かるとなんだか嬉しいです。この方法は続けるつもりです。また、全脳思考という考え方も面白いです。どちらかの脳にも偏らないよう新しいことに挑戦してみたくなりました。

読んでいて他の本で知っていた方法や概念が結構あったので、あまり目新しさはなかったのが少々残念でした。しかし、どの項目から読んでも役に立つので、いつでも気軽に読み返そうと思います。




[ 2018/12/17 21:29 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2018年08月30日(木)

IoTとは何か 技術革新から社会革新へ 



著者:坂村 健
発売日: 2016/3/10

評価〔B+〕 先の先まで見えていて凄い。
キーワード:IoT、ユビキタス、インダストリアル・インターネット、オープンAPI、ガバナンス、

前述の「閉じたIoT」を超えて、「インターネットのように」なることが、「世の中を大きく変える」にあたり重要なポイントなのである。(第2章より抜粋)


時々目にするIoT(Internet of Things)なる単語、意味は物のインターネットですが具体的にはほとんど知らず、オール電化の家くらいのイメージでした。しかし、本書を読むとインターネットと同様に社会を変えてしまう可能性を持つものだと分かります。

最先端の研究者であり、はじめにでも触れられているように設計者・技術者の意図が書かれているので、より深く知ることができます。既に行われているIoT実証実験の先、全ての物に識別番号をつけて繋げるオープンなIoT、さらには著者の提唱するアグリゲート・コンピューティングまで見据えていて、さすがはTRONの開発者だなあと驚きました。それにしても全ての物に128bit、10進法で39桁の数字をふるのか。SFじみてきたなぁ。

また、単なる解説を超えて、技術的問題点に加え社会的問題点、特に後半では日本の問題点も大きくとりあげられていて、何がどこまでできていて、どの点が他の国に後れを取っているのかが詳しく説明されていて良かったです。失敗しないようにしていると、後で大きな失敗となる。オープンな社会の重要性が理解できました。

理解があやしい箇所もありましたけど勉強になりました。シンクライアントなどの専門用語が解説なく書かれているので、ITの知識がまったくない方には読むのは困難かもしれません。AIとは違ったコンピュータの驚異的発展は興味深かったです。



[ 2018/08/30 21:40 ] 実用 | TB(0) | CM(0)