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2017年12月07日(木)

白蝶記 ―どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか― 



著者:るーすぼーい、 白身魚
発売日: 2015/11/25

評価〔C〕 予想よりも重く暗かったです・・・。
キーワード:児童養護施設、サスペンス、子供、

どうすれば一日も早く小倉から樹を取り返せるのか。そして、今後、ヤツを陽咲を近づけさせないためには?(本文より抜粋)


人里離れた児童養護施設で暮らす旭、樹そしての陽咲の物語です。副題からも想像できるように、明るく楽しい世界ではなく、閉ざされた施設で平穏無事を望むという重くシリアスな内容です。しかし、痛々しくて読むこともできないというほどではないと思います。

サスペンスの手法で書かれ推理の要素も含んでいますが、どちらかと言えば青春もののような気がします。主人公である旭の正義感や行動力が強く印象に残りました。未成年のせいか、全体的に健気な3人というイメージ。もちろん、推理ものとして読んで楽しむこともできます。私は深く考えずに読んでいましたが。

予想外の展開や隠された真相があるのだろうかと期待しながら読んでいたのですが、そういうことはありませんでした。何か期待し過ぎていたのかもしれません。でも、もう少し何かインパクトが欲しかったかなとも思います。

一応、事件は区切りのよいところまで進みますが、完全には終わりません。2巻へ続きます。それを知らずに読んで、最後で驚いてしまいました。これから読む人は注意してください。



ちょっとネタばれ↓
[ 2017/12/07 21:54 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2017年11月29日(水)

資格の神様 



著者:十階堂 一系、 かろちー
発売日: 2017/5/10

評価〔C+〕 非常に個性的なテーマです。
キーワード:資格、学園、恋愛、

「というわけで少年!!我らが資格取得部、通称ステイタスメイカークラブ略してSMC、もしくは蔑称・勉強オタクの会へようこそ!」(本文より抜粋)


ライトノベルでないジャンルはあるのだろうかと思うほど、様々なものが題材として取り上げられていますが、本書はその中でもかなり珍しい資格取得と資格マニアにスポットが当てられています。

大雑把に話が進んでいくのかと思いきや、しっかり実在する資格を話の対象としていて驚きました。資格の勉強をしたことがある人なら共感できること、例えば参考書の選び方や過去問の重要さなども細かく書かれていて、資格マニアの実態が垣間見ることができます。終盤の資格を取ることと自分を変えることの解釈も、なかなか興味深かったです。

資格取得自体は良かったのですが、物語としてはなんだか中途半端な印象を受けました。資格と恋愛、資格と精神的成長、資格とコメディー、どれか1つに絞っていれば違っていたかもしれません。資格と生き方の関係は良かったのですが、個性豊かな部員たちや表紙の神様はもう少し活躍の場があっても良かったのでは、と思います。その点が残念でした。



[ 2017/11/29 21:19 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2017年05月27日(土)

キミとは致命的なズレがある 



著者:赤月 カケヤ、 晩杯あきら
発売日: 2011/5/18

評価〔A-〕 後半の急展開が良かったです。
キーワード:サスペンス、学園、記憶、

「最近、何か変わったことは起こっていないか?」(三章より抜粋)


ここ数年の記憶しかない高校生・海里克也が、不可思議な現象を体験するようになり、非日常の世界へと迷い込んでいくサスペンスです。第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞。

まあ記憶がないってところからしてかなり怪しげです。序盤から伏線を見逃さないよう警戒し、主人公の断片的な記憶や周囲の人間の言動から真相を推量しながら読んでいたのですが、うまく騙されてしまいました。著者のミスリードに見事にひっかかったようです。どの場面もつじつまがあうのは巧妙でした。これは強引かなと思うところもありましたが。推理するのも可能・・・・・・かもしれませんが、サスペンスと表現したほうがしっくりきます。

序盤から中盤にかけてじわじわ怖くなってくるのは良いのですが、テンポが良いとは言えず少々退屈でした。しかし、途中から少しずつ真実が明らかになり、驚きつつもどんどん引き込まれ最後まで一気に読みました。特に、遠崎家の場面で隠されていた秘密が暴露されるのは、その場面の結末とともに衝撃的でした。

ライトノベルっぽさはあまり感じられず、一般書籍として出しても違和感なさそうです。



ネタばれ話は続きにて↓
[ 2017/05/27 21:30 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2017年02月04日(土)

犯人がわかりますん。 



著者:黒沼 昇 (著), ふさたか 式部 (イラスト)
発売日: 2014/10/10

評価〔C〕 まさに軽い推理ラノベ。
キーワード:推理、超能力、コミカル、

「お母さんはある日突然いなくなってしまったの。何の前触れもなく、まるで神隠しに遭ったみたいに・・・・・・」(本文より抜粋)


元超能力者の干支川圭一と、天才女子高生推理作家である小町柚葉のコンビが、過去の不可解な事件に挑むドタバタ・コミカル・ミステリーです。

推理と呼ぶにはそれほど重くなく、気軽に読めます。探偵役があっさり真相を見破る場面は良かったですし、クライマックスでのあの突飛な解決策はなかなか楽しめました。しかし、話の流れにどこかまとまりがなかったように感じました。登場人物たちの見せ場をそれぞれ作ったら、全体的に薄まってしまったような。惜しいもしくは少々物足りない、というのが正直な感想です。

推理か恋愛か超能力か、どれか一つに絞っていればガラリと印象が変わりそうです。株価の件も少々都合が良い気がしますが、なるほどと感心したので、個人的には推理に重点を置いた作品が読んでみたいです。



[ 2017/02/04 10:57 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2017年01月21日(土)

六花の勇者 archive1 Don’t pray to the flower 



著者:山形石雄 (著), 宮城 (その他)
発売日: 2016/3/25

評価〔B+〕 勇者たちの前日譚。
キーワード:ファンタジー、ミステリー、サスペンス、

「あなたに頼みがあります。あなたにハンスさんを見せたのは、この頼みが可能かどうかを、確かめてもらうため」(「密偵と猫」より抜粋)


六花の勇者シリーズの短編集です。彼らが勇者に選ばれる前の日常を描いた前日譚です。

どのエピソードも登場人物たちの個性がよく出ています。特に、ハンスやフレミーは印象に残りました。なかなか内面が読めない二人を、より理解できるようになります。ハンスの異性の好みは昔からのようです。また、中には本編で起きる事件を仄めかしている場面もあります。本編を読み直す時に思い返すでしょうし、本編の続きを読む時に物語の深みに繋がると思います。

ふと思ったのですが、現在の六花ではなく過去の六花の話でも面白いかもしれませんね。多少語られていますが、過去にどのような戦いが繰り広げられた詳しく知りたいです。短編でいいから読んでみたいです。

本書を読まなくても差し支えありませんが、シリーズのファンでしたら読んでおくことをお勧めします。




[ 2017/01/21 21:24 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)