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2019年08月22日(木)

岡本倫短編集 Flip Flap 新装版 



著者:岡本倫
発売日: 2014/7/18

評価〔B+〕 徐々に変化しているのが分かります。
キーワード:短編集、ギャグ、シリアス、SF、

「おれに出来ることは記憶の削除と追加だ」(レジストラより抜粋)


2000年のデビュー作から2011年までの8つの短編をまとめた短編集です。既に出版してある同名の短編集の新装版です。

初期からあの独特のギャグセンスなのかなと思って読んだら、熱血ものだったり切ない恋愛ものだったり様々で意外でした。顔の描き方も変化しているのが分かります。「極黒のブリュンヒルデ」のプロトタイプ読切「きみとこうかん」ではもうブリュンヒルデとほとんど変わりません。

面白かったのは「レジストラ」と「アルマージュ」です。特に「レジストラ」の夢を叶えたあの人が面白くて好きです。どう考えたらあの発想にいたれるのか不思議です。この短編は実は前に読んだことがあり、面白くて他の短編も読みたいと思ったのが本書を読むきっかけとなりました。上記の2つは盛り上がるし短編としてちょうどいい長さでスパッと終わるので良かったです。

長編もいいけれどこうした短編集もたまには出して欲しいですね。


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[ 2019/08/22 20:42 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年07月29日(月)

探偵AIのリアル・ディープラーニング 



著者:早坂 吝
発売日: 2018/5/27

評価〔B+〕 AIを知らないほうが楽しめるかも。
キーワード:推理、AI、連作短編集、

アバターが口を開いた。同時にスピーカーから女性の声が流れ出した。(第一話より抜粋)


父親の遺品からAI・相以を見つけた合尾輔が、彼女とともに父親の死の真相を追う推理ものです。各章に謎解きがあるので、連作短編集に近いつくりとなっています。

題名にAIやディープラーニングとあったので、難しくお堅い物語を想像していたのですが、表紙のイメージどおりライトノベルのようなどこか緩さを感じる雰囲気でした。AIの知識は劇中で説明があるので必須ではなく読みやすい文章なので、専門的な知識はなくても十分楽しめます。むしろ知らない方が新しい知識得られるぶん楽しめるかもしれません。

トリックや謎は各章に散りばめれらています。そのせいか簡単ではないものの、あまり印象深くもありませんでした。もう少し派手さがあっても良かったんじゃないのかな。

あの終わり方だと完結とも続くともとれるので、できれば続きを読んでみたいです。

[ 2019/07/29 23:20 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年05月28日(火)

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル 



著者:宮澤 伊織
発売日: 2017/2/23

評価〔B〕 一番見せたいのはホラーの部分だと思う。
キーワード:都市伝説、ネットロア、SF、裏側、現代、ホラー、

「そうそう、そういえば、くねくねってどういうところに出るお化けなの?」(本文より抜粋)


異世界から連想するのはゲームでよくあるファンタジーの世界ですが、本書に登場する異世界は現代と似ているけれど人はいない得体の知れないそれです。女子大生・紙越空魚(そらを)は異世界探検中に、金髪の女性・鳥子に助けれたことが縁で行動を共にします。日常と非日常を行き来する探検物語です。

ハヤカワ文庫なので近未来SFなのかと思い込んでいましたが、SFのようでもあり、オカルトもののようでもあり何とも断言しにくいです。都市伝説や怪談、ネットの都市伝説であるネットロアを参考にしているのでそう感じるのかもしれません。不思議な現象や存在をつめこんだ人間のいない廃墟の現代、といったところでしょうか。

難しい機械や理論は出ないので気軽に読めます。平凡な場所から一歩踏み出すと謎に満ちた世界と未知の生物(?)というのもワクワクします。しかし、のめり込むほど面白いかと聞かれれば、残念ながらそうでもありませんでした。好きな題材なのですが。もう少し怖くても良かったかな。

文庫本には珍しく挿絵があります。どちらかというとライトノベル寄りのSF小説でした。


[ 2019/05/28 22:17 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年04月06日(土)

はっぴぃヱンド。 5 〔完〕 



著者:有田イマリ
発売日: 2019/1/22

評価〔B+〕 読後感は悪くなかったかな。
キーワード:田舎、日常系、ホラー、サスペンス、

「さて、答え合わせをしようか」(本文より抜粋)


首謀者との賭け、茜の作戦の結末が描かれます。最終巻です。

村の秘密や首謀者の意図など明かされた真実もありますが、全てがすっきり終結するわけではないのが残念でした。まだまだ物語は続くので半端な印象を受けますが、個人的に知りたかった事柄は分かったので不満よりは満足のほうが大きいです。あまりに半端なところで終わってしまうと物足りなさばかりが目立ってしまうので、切りが良いのが救いです。

あとがきを読む限りでは考えなしの結末とは思えないので、できればこの事件の全貌を見たかったですね。辻褄を合わせるのは容易ではないけれど、著者ならできそうですので。

駆け足で終わった感もあるので、きちんと理解できていない箇所が多そうです。後で1巻から読み直します。


少しだけネタばれ話↓
[ 2019/04/06 21:18 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年03月16日(土)

はっぴぃヱンド。 4 



著者:有田イマリ
発売日: 2018/9/21

評価〔B〕 賭けの行方。
キーワード:田舎、日常系、ホラー、サスペンス、

「もうすぐ・・・私が全部終わらせるから」(本文より抜粋)


あの人物との賭けに勝つため、茜が奮闘します。

序盤12話の茜の答えは私も勘でそうじゃないかなと思っていた答えと同じで、なんだかちょっと嬉しかったです。結構あの結論に達した人はいるんじゃないのかな。

また同じ12話で某が「別の・・・」と言っていたのもかなり気になります。茜にも読者にも明かされていない何かが確実にあり、それを知らない限り答えに行く着くのは難しいと思います。

前も書きましたけど読者が推理できるようになっているのでしょうか? それともその点はあまり重要ではないのかな。次で最終巻ですが果たして説得力のある終わり方になるのか。納得できる結末であって欲しいです。



[ 2019/03/16 18:41 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)