2015年10月29日(木)

ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト 



著者:上遠野 浩平 (著), 緒方 剛志 (イラスト)
発売日: 2011/1/6

評価〔C〕 珍しく主役の出番が多め。
キーワード:シリアス、SF、超能力

「と、とにかくあいつが今気にしてんのは、その問題のレモン・クラッシュってもんなんだよ」(本文より抜粋)


男子生徒3人と女子生徒3人が、レモン・クラッシュと呼ばれる噂に興味を持ち、奇妙な事件に関係していく本シリーズらしい物語です。最近は、外伝でも本編でも強い力を持つ者ばかりが登場していた印象があるため、こうした高校生たちが中心の話は久しぶりのような気がします。

統和機構に所属する者、特殊な能力を持つ者、何も知らずに巻き込まれる者、そして我らが不気味な泡と、いつもながらの展開ではありますが、それだけに先が気になります。日常と世界規模での話がすんなり繋がっているのは、相変わらず上手いです。しかし、結末は理解したようなしていないような、分かったような分からないような複雑な、あるいは曖昧なものでした。派手で爽快な終わり方を期待していたので、当てが外れてしまいました。これも、ブギーらしいと言えばブギーらしいのですが、もう少し分かりやすい盛り上がりが欲しかったです。

珍しくブギーポップの出番と台詞が多かったと思います。なぜ出番が多いのかは読めばすぐ分かると思うので、ここでは明かしません。シリーズの本筋はまったく進みませんでしたが、こうした原点に戻ったような作品で、そういった意味では良かったのではないでしょうか。



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[ 2015/10/29 21:36 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2015年07月25日(土)

ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉 



著者:上遠野 浩平
発売日: 2011/12/10

評価〔B〕 魔女の影響は・・・・・・。
キーワード:ブギーポップ外伝、シリアス、超能力、現代、

「どう思うも何もあるまいよ――統和機構がひっくり返りつつある、それだけが確かなことだ」(本文より抜粋)


続けてヴァルプルギスの後悔、最終巻です。口絵を見て、〈Fire2.〉の感想でも書いたと思いますが、登場人物たちがどんどん幼くなっていると感じました。挿絵がなかなか安定しないですね・・・・・・。

魔女がその力を発揮し、統和機構も大きく変わろうとしています。そのあたりは本編でより詳しく語られることでしょう。それにしても、凪のがすごかったです。なんかまだ秘密が隠されていたと言われても驚かないくらい、人間離れした活躍でした。そして、話が壮大です。魔女はたちは統和機構ですら相手にならず、人知を超えた存在なので、当然といえば当然なのですが壮大過ぎてうまく想像できません。

また、凪の少女時代、性格を決めるエピソードが読めたのは良かったです。懐かしいあの人も登場します。あの人、あんな性格だったっけ? その本は何回も読んだのですが、結構忘れてしまうものですね。

結末は予想していたよりは変化があって良かったと思います。でも、もう少し分かりやすい説明が欲しかったです。凄そうなんだけど、いまいちピンとこない、というのが正直なところです。著者が意図してあのような表現にした可能性が高そう。



[ 2015/07/25 21:30 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2015年07月25日(土)

ヴァルプルギスの後悔〈Fire3.〉 



著者:上遠野 浩平
発売日: 2010/8/10

評価〔B-〕 魔女が力を発揮し始めます。
キーワード:シリアス、超能力、現代、

「敵はアルケスティスの手先か? それとも統和機構の方か?」(P67より抜粋)


長い間続きを読まずに放置していたのですが、ブギーポップが読みたくなったので、まだ途中だった本シリーズから再開することにしました。本当に久しぶりです。〈Fire2〉を読んだのが3年以上前ですので、当然ほとんど覚えいていなくて、1冊目から順に再読しました。

アルケスティスが優勢となり、ようやく動き出した感じです。二人の魔女、魔女と凪、統和機構の有力者たち同士、など様々な関係が今までとは変わり始めています。本編だと末端の最前線ばかりですが、統和機構の幹部たちの動きが見られるのが興味深いですね。凪の出番は少なく、魔女たちの力の大きさが目立ちました。

初登場の某は、著者の他のシリーズと重なる「奇蹟使い」が深く関係していて、あたらめてブギーポップ本編ではないことを実感しました。著者の作品はずっと繋がっているんだよね。他のシリーズも読み返してみようかな。

しかしこれ、大暴れしたけれど最終的に何も変わらず元通り、となりそうだけど・・・・・・大丈夫でしょうか。次の巻で何らかの変化がある結末になるのを期待しています。




[ 2015/07/25 21:11 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年06月17日(火)

ヘレンesp 2 

ヘレンesp 2 (少年チャンピオン・コミックス)ヘレンesp 2 (少年チャンピオン・コミックス)
著者:木々津 克久
出版社:秋田書店
出版日:2010/08/06

評価〔B〕 ほんわかしていて、時々ブラックかな。
キーワード:超能力、身体障碍者、現代

覚えてない……? アナタの生まれた所よ、ヴィクター。(本文より抜粋)


見えず聞こえず話せずだけど、不思議な力を持っている少女のお話。

1巻とあまり変わらない感じですが、ヴィクターとの出会いや両親の事故直後に会った看護師さんのエピソードがこの漫画らしさが良く出ています。ちょっとしんみりした良い話、みたいな。また、ある出来事をきっかけに人生が変わる話なんかは著者の他作品と似ていて、雰囲気は違うけれど同じ作者なんだなとなんか納得してしまいました。

明確な目的もなく、何がどうなって終わるってこともないので、2巻で終わっても悪くはないのですが、もっとこうヘレンが成長した姿も見てみたかったです。とはいえ、ダラダラ続くのも良くないし、こういう種類の漫画は終わらせるのは難しいそう。

自分の苦境を苦にせず、ヘレンのニコニコした笑顔が印象に残るシリーズでした。



[ 2014/06/17 20:39 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年03月13日(木)

ヘレンesp 1 

ヘレンesp 1 (少年チャンピオン・コミックス)ヘレンesp 1 (少年チャンピオン・コミックス)
著者:木々津 克久
出版社:秋田書店
出版日:2009/01/08

評価〔B〕 しんみりやさしい物語です。
キーワード:超能力、身体障碍者、現代

あの時――私は目と耳と言葉を失ったのだ(本文より抜粋)


事故によって目が見えず耳が聞こえず、話すこともできなくなった少女・ヘレンの日常を描いた物語です。彼女は感覚を失ってしまいましたが、人とは違った不思議な力を持っています。見えないものが見えたり、聞くことができないはずの声が聞こえたり……。超能力ではありますが、世界が変わったり何かが起きることなく淡々と彼女の生活を追っています。ちなみに、espとは普通では知覚できないものを知覚する能力のことです。

著者は他の漫画で色々と変わった嗜好や性格の人の人生を描いていますが、本書でもそれは変わりません。でも、優しいしんみりした話が多いのが特徴的です。綺麗な感じ。人によっては重みがない、もしくはあっさりしていると感じるかもしれません。

『フランケン・ふらん』を読んでから本書を読んだので、その作風の差にだいぶ驚きました。でもこの順番で良かったかも。ヘレンを先に読んでふらんを後に読んだら、衝撃的過ぎる。(笑)

おまけ漫画で、某がヘレンについて不幸ではないと述べていたのが印象的でした。



[ 2014/03/13 21:12 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)