FC2ブログ







2019年12月22日(日)

結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル 



著者:荒川 和久
発売日: 2015/11/19

評価〔C+〕 やはり趣味人が多かった。
キーワード:独身男性、ソロ男、未婚、消費、

いつの間にか、独身男性はもはや少数派の一言では片づけられないボリュームにまで成長している。(はじめにより抜粋)


未婚率と離婚件数の増加により単身世帯が増えています。その中でも独身男性は数が多いのにも関わらず独身女性に比べてメディアに取り上げられることも僅かで、イメージばかり先行しています。では実際はどうなのでしょうか。本書では自由・自立・自給の価値観をもつ独身男性を「ソロ男(そろだん)」と呼び、その実態にせまります。

アンケートを行って既婚男性との違いを明らかにし、生の声も掲載して身近にいそうだなと感じられたのは良かったです。しかし、アンケート対象者が南関東のみで人数も数百人だったので、日本全体を反映しているようには思えませんでした。また、既婚男性の回答と数パーセントしか違いがなくても、これがソロ男の特徴だと断言しているのは疑問です。違いはあまりなかったと結論づけても、それはそれで良かったのではないでしょうか。著者の仕事上、消費行動の違いを重視するのは分かるのですが。

とはいえ、ソロ男がいくつかのタイプに分類されたり、意外にも異性を意識している点は興味深いです。映画を見るのが好きな人が多いのは何か理由があるのかもしれませんし、書籍にお金をかけたがるのも意外でした。できれば各項目をもう少し掘り下げて欲しかったです。



スポンサーサイト



[ 2019/12/22 23:14 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2019年11月10日(日)

雀蜂 



著者:貴志 祐介
発売日: 2013/10/25

評価〔C+〕 前半が単調でなければ。
キーワード:蜂、山荘、アナフィラキシー・ショック、

そのとき、俺の鋭敏な聴覚は、またもやあの音を聞きつけた。(P18より抜粋)


雀蜂に刺されたことはありませんが、一度刺されたことがある人には分かる恐怖なのかもしれません。小説家の安斎は夜中に目が覚めると山荘の中に蜂を発見します。医師からもう一度刺されたら命にかかわるかもしれないと宣告された彼は、危機的状況を逃れようと奮戦します。

蜂に追われる恐怖について何回も同じような展開だったのが残念でした。弱点も分かっている昆虫が相手なので、得も言われぬ不安や未知の恐ろしさはなかったのが原因かもしれません。エピペンなる緊急時用の薬があるのは知りませんでした。

終盤の展開は予想していなかったので驚きました。伏線は感づいていたのですが、真相まで分かりませんでした。ただ、裏表紙の文章で内容をにおわせてしまうのは良くないのではないでしょうか。ネタバレとは言いませんけど、それに近いと思います。

著者の他の作品と比較すると少し物足りなかったです。特に前半は大味でした。次の作品に期待します。



[ 2019/11/10 17:40 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年10月29日(火)

アウト&アウト (講談社文庫) 



著者:木内 一裕
発売日: 2011/7/15

評価〔C+〕 結構ひどい話だと思います。
キーワード:探偵、ヤクザ、文庫化、

「俺に証拠は必要ない」(第一章発端より抜粋)


私立探偵・矢能は依頼人との待ち合わせ場所に行ってみたら、死体を発見し事件に巻き込まれていくといった探偵小説です。出だしだけ書くとよくありそうですが、本書が他と違うのは探偵が元ヤクザであること。これは著者の「水の中の犬」の続編です。巻末の解説で初めて知りました。

矢能は元ヤクザなのでなかなか足を洗えず探偵家業をがんばる人物なのかなと思ったら、探偵とは名ばかりのまだそちらの世界の住人で少々面喰らいました。彼の周囲の人物はまっとうな人間は少なく、彼自身まったく探偵らしくありません。推理小説や探偵小説ではなく、ハードボイルド的な何かです。

事件は上手くおさまったなと感心しましたけど、主人公の矢能は好きではないのでどうしても印象が良くないです。彼を格好良いと捉えるのか悪者と捉えるのかで評価が分かれそうです。本書が続編であることを考慮すると、好意的な人が多そうですね。また、不幸な結果で終わってしまう人が少なくないのもあまり良い気分ではありませんでした。

評価するに当たって作品の出来よりも好みが大きく影響した小説でした。


[ 2019/10/29 21:18 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年10月15日(火)

アイデアを盗む技術 



著者:山名 宏和
発売日: 2010/03

評価〔C+〕 盗むというより真似るかな。
キーワード:アイデア、真似、応用、実用、

疑問もまた細部に宿っています。それはすなわち、「おもしろい」ことやアイデアの手がかりも、細部に宿っているということなのです。(第二章より抜粋)


良いアイデアを思いつく方法は小説家や漫画家に限らず意味あることです。仕事で役立つかもしれませんし、遊びがさらに面白くなる可能性もあります。おもしろいアイデアを日々考えている放送作家の著者が、このアイデアを発想する方法について書いています。

もはや独自の発想はなく、物の見る角度を変えたり他人の視点を利用することと説いています。新しいものに出会うのは稀なので、今までとは違った見方で物事を見てみる、ということなのでしょう。ただ、印象に残ったこと、疑問に思った事、不便に感じた時などがチャンスなのは他の本で知っていたので目新しさはありませんでした。それに立場が違う人の意見を聞くことも特別な方法とは感じませんでしたし、どこかで聞いたような技術が多かった点が残念でした。

電車などで耳にする他人の話が好奇心を刺激して面白いというのは共感しました。疑問を作る時は細部を観察することは、面白かったしすぐ実践できそうで良かったと思います。

最後の章ではテレビ番組は発想の宝庫と様々な番組の技術を紹介しています。放送作家らしい発想ですが、挙げられている技術は見慣れてしまって飽きているものばかりでした。同じようなテーマの同じようなつくりの番組が多いのも、なんだか納得しました。



[ 2019/10/15 21:29 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2019年09月02日(月)

敗者復活戦! 2 



著者:辻灯子
発売日:

評価〔C〕 穏やか過ぎるのも・・・・・・。
キーワード:古本屋、古書店、4コマ

「この辺りに疎遠にしている祖父母の店があるはずなんです」(本文より抜粋)


元キャリアウーマンを月穂と高校生アルバイトのニーナたちが描く、古書店での日常4コマ。

1巻は人物紹介でこの2巻から何か大きく進展するかなと期待していたのですが、予想よりも何も起きません。月穂をはじめ段々と人物が掘り下げられていくのは良いのですが、生活の中で起きる出来事が現実のそれとあまり変わりなく、よく言えば共感できる、悪く言えば退屈に感じました。もう少し漫画っぽくおもしろ可笑しいやり取りが欲しかったです。

次で最終巻ですが大きな事件は起きるのでしょうか。


[ 2019/09/02 21:57 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)