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2018年12月17日(月)

勉強の技術 



著者:児玉 光雄、 にしかわ たく
発売日: 2015/11/17

評価〔B〕 知ってはいたけれど面白い。
キーワード:勉強、学習、意欲、集中力、

1時間ごとにブレイク・タイムを設定すれば、さきほど説明した初頭効果と終末効果が期待できる時間も3倍に膨れ上がります。(本文より抜粋)


学校の勉強に限らず、効率的に学習するためにはどうしたらよいのか知りたい人はたくさんいます。そんな人たちに向けた1冊で、
こうすれば全て解決といかないまでも、少しだけ勉強がはかどる手法やコツがいくつも書かれています。

計画、集中力、意欲と様々な面での技術を紹介しているので、誰しもいくつかは自分に合った方法を見つけることができるのではないでしょうか。私が目を引いたのは、物事の最初と最後に集中力が高まる初頭効果と終末効果です。長時間勉強するより、ちょこちょこ勉強するほうがよさそうなのでは経験的に分かっていましたが、こうして科学的に立証されていたと分かるとなんだか嬉しいです。この方法は続けるつもりです。また、全脳思考という考え方も面白いです。どちらかの脳にも偏らないよう新しいことに挑戦してみたくなりました。

読んでいて他の本で知っていた方法や概念が結構あったので、あまり目新しさはなかったのが少々残念でした。しかし、どの項目から読んでも役に立つので、いつでも気軽に読み返そうと思います。




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[ 2018/12/17 21:29 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2016年04月12日(火)

記憶力の正体 人はなぜ忘れるのか? 



著者:高橋雅延
発売日: 2014/6/4

評価〔B+〕 不思議なエピソードが印象深いです。
キーワード:記憶、健忘症、意識、忘却

むしろ重要なのは、頭の中から何度も「引き出す」ことのようです。実際、機械的な反復によって頭に「たたき込む」よりも、何度も頭の中から「引き出す」ことの方が、記憶の定着にとって、はるかに有効であることを明らかにした実験があります。(第五章より抜粋)


テストや試験の時に物を思い出せないことや、唐突に過去の嫌なことを思い出すことが多々あると思います。自分の頭の中にありながら思いどおりにならない記憶について、最近の研究や実験から分かってきたことを説明しています。

まず、題名に正体とありますが、どの物質がどの器官に働いて――といった脳科学ではなく、面接や実験・統計などから仕組みを探る心理学を用いています。ですので、化学的な記憶のメカニズムというよりは、記憶や忘却の傾向を考察していると表現した方が近い気がします。生物や化学に疎くても、比較的分かりやすいと思います。

記憶喪失の事例で、記憶を取り戻すと失っていた期間の記憶を忘れてしまうのは、非常に興味深いですね。記憶する脳の分野が違うのか、心にとってなにか都合が悪いことがあるのか・・・・・・。記憶と人格の関係で未発見の重要な何かがあるのかもしれません。

また、意識とは関係なく記憶が残る場合がある事例も面白いです。久しぶりに乗った自転車など、体で覚えたことは忘れないのは納得です。意識して手順を覚えているわけではないのに、スッと運転できる人がほとんどでしょう。また、第六感や勘は当て推量ではなく、はっきりと覚えていない過去の記憶、無意識的記憶によって得られる根拠のあるものと解説しています。言語化できない記憶はとても興味深いです。

何度も勉強するなら参考書より問題集のほうが良い、は賛成です。こうした記憶力を高める方法や忘却術も書かれていますが、分量が少ないので過度な期待はせずに、好奇心を満たすぐらいの気持ちで読むことをおすすめします。




[ 2016/04/12 21:46 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)