2014年01月22日(水)

堕落論 (新潮文庫) 

堕落論 (新潮文庫)堕落論 (新潮文庫)
著者:坂口 安吾
出版社:新潮社
出版日:2000/05/30

評価〔C+〕 哲学と文学の人。
キーワード:文学、戦後、哲学、

僕の仕事である文学が、全く、それと同じことだ。美しくみせるための一行があってもならぬ。美は、特に美を意識して成された所からは生れてこない。(日本文化私観より抜粋)


書店やWEBで何度も見かけ読もうか迷っていたのですが、なんだか難しそうという理由で敬遠していました。でも、ようやく今回読みました。無頼派と呼ばれた坂口安吾の随筆・評論集です。

文学、美術、人生、歴史をテーマに、どれも迷うことなくぶつけるかのような文章です。上記の抜粋部分や「人間は何をやりだすか分からんから、文学があるのじゃないのか」(教祖の文学)の一文は強烈で、文学のことなんてまるで知らない僕でも分かったような気になります。表題作は短いながらも気概に富んでいて、著者がどのような人物か推し量れると思います。また、古代に関する裏話を書いています。歴史好きの方には大いに受けそうです。

題材事態に興味がなく退屈に感じる箇所と、おそらく読解力がなくてよく理解できていないためつまらなく感じる箇所があり、全体的な評価はあまり良くないです。章ごとの評価がまちまちで、こうした総合評価はあまり意味がないのかもしれませんね。しかし、人気があるのが分かる作家です。

数年後くらいにもう一度読んだとき、また感想が違ってきそうです。



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[ 2014/01/22 20:19 ] 随筆 | TB(0) | CM(0)