2014年09月27日(土)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) 

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)
著者:辻村 深月
出版社:講談社
出版日:2010/01/15

評価〔B+〕 伏線回収が心地よいです。
キーワード:現代、クリエイター、若者、

たくさんのアクセサリーを身につけて、立っていた。だけど、すぐにわかった。忘れるわけがなかった。(本文より抜粋)


クリエイターたちが暮らすスロウハイツに動きが出始めます。新しい住人・莉々亜は、どのように関わってくるのか。

評価が高いわけが分かりました。上巻、下巻の前半での何気ない出来事が、終盤で一気に回収されます。物語の中心はやはりコーキの天使ちゃんでした。殺人事件からスロウハイツに至るまで、綺麗に一つに繋がります。最終章のために何百ページも費やしたのが分かって納得しました。読後感も良いです。

難点はというと、やはり長いことでしょうか。伏線のために話が長くなるのは仕方ないのかもしれませんが、重要でない人物の描写をバッサリ切れば、もう少し短く、テンポよくなったんじゃないのかな。そうすれば、もっと好印象だったのに。主役のあの人たち以外の扱いも、多少伏線の回収で見せ場はあったものの、だいぶあっさりしたものでした。ちょっと残念。

読みやすい文章なので、本の厚さほど長さは感じませんでした。住人たちの性格が気に入れば、読み切るのもあっという間だと思います。著者に興味が出てきたので、後で違う作品も読んでみようかなと思っています。



ネタばれ下巻予想の答え合わせは続きにて↓
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[ 2014/09/27 20:53 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2012年07月18日(水)

わ!3 

わ!(3)(完) (ガンガンコミックスJOKER)わ!(3)(完) (ガンガンコミックスJOKER)
著者:小島 あきら
出版:スクウェア・エニックス
発行:2011/06/22

評価〔B+〕 恋愛ループの行方は?
キーワード:学園、ラブコメ、4コマ

「これ以上ないってくらい正統派な告白シーンだったわ…」
「…あれが正統派…ですか?」(本文より抜粋)


高校生たちの恋愛ループギャグ4漫画も、ついに最終巻となりました。ついにではなく、はやくもと言った感がありますが、ともかく彼ら彼女らの物語も完結します。

2巻の終盤、各々の行動が引き金となりどの恋愛も動き出します。うまくいくところ、いかないところ。告白をする人、される人、聞いてしまった人など、7人もいれば色々起こります。お茶を濁して終わるのかと思っていたのですが、意外にも……まあ後は読んでのお楽しみ。ミヅキチの推挙した組み合わせが面白くて良かったです。意外にもうまくまとまっていて、作者の力量を感じました。

意外と言えば、ブレイクの2人と先生にも一波乱あります。先生のフルネームもようやく明かされ、こちらの終わり方も良かったのではないでしょうか。

絵柄が可愛らしくて手に取るのが気恥ずかしかったのですが、気軽に読めて和やか気分にさせてくれるので、読んでよかったと思います。1巻の感想にも書きましたが、お体に気をつけて今後もがんばって欲しいです。




[ 2012/07/18 21:09 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2012年04月25日(水)

わ!2 

わ! 2 (ガンガンコミックスJOKER)わ! 2 (ガンガンコミックスJOKER)
著者:小島 あきら
出版:スクウェア・エニックス
発行:2010/06/22

評価〔B+〕 少し進展したかな?
キーワード:学園、ラブコメ、4コマ

「ためしに会長でダジャレタイトルを作ってみます?」(本文より抜粋)


恋愛がドミノかつループしている、7人の高校生の日常を描いた4コマです。今回も裏表紙に関係図が書かれていますし、冒頭で誰が誰のことが好きなのか丁寧に説明されているので、復習なしで読んでも大丈夫です。

好きな人しか目に入らず好かれていることには気づかない彼ら。いつまでも進展しないのかと思っていたけれど、各々がそれぞれの方法で関係を進展させようとします。色々と努力しますが、簡単には上手くいきません。そのズレのようなものにニヤッとしてしまいます。

また、好きまたは好かれている以外ではあまり接触がなかった7人ですが、徐々に知り合いになって関係が複雑になってきました。話にも笑いにも幅がでてきそう。

ブレイクの二人は変わりなく元気にやっていますので、ファンの方はご心配なく。表紙カバーを外した漫画が結構好きです。次の3巻で無理なく面白く終わってほしいです。





[ 2012/04/25 22:37 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2012年04月20日(金)

わ!1 

わ! 1 (ガンガンコミックスONLINE)わ! 1 (ガンガンコミックスONLINE)
著者:小島 あきら
出版:スクウェア・エニックス
発行:2009/10/22

評価〔B〕 軽いラブコメ群像劇
キーワード:学園、ラブコメ、4コマ

「…どうやら私達の知らないところで、奇妙な恋愛関係が築かれたみたいですよ」(本文より抜粋)


ある人が別のある人が好きなのだけれど、別のある人はまた違う人が好きというのは、珍しくないことです。でも、その違う人もまた別の人が好きで、その人も……と続き、最初のある人が好きと繋がったらどうでしょうか。滅多なことではなさそうですが、ありえなくはない話です。そんな恋愛感情のドミノとでも表現できる人間関係の輪を4コマにしたのが本書です。

高天原学園を舞台に、高校生の男女7人がそれぞれの想いを胸に抱きつつ日々を過ごす日常系ラブコメですが、4コマらしくゆるく軽く、気楽に読めてにやりと笑える内容となっています。裏表紙の関係図が分かりやすく、何回も確かめながら読みました。

よくある変な性格や外見の可愛さには頼っていない点が良いです。扉の性格は、あの程度なら結構いそうですし。登場人物の中で親近感を覚えるのは朝霧さん。なぜか。朝霧さんで思い出しましたけど、髪留めの話は本当なのでしょうか。気になります。

また、本書は1ページに4コマ1作品と、贅沢な使い方となっています。コマの横幅が通常の倍あるので、細かい感じはあまりしません。でも背景はしっかり書いてあるので、通常の漫画に近い雰囲気となっています。ブレイクの二人組がいつも離れて座っているのは、そのせい?

以前、本書の著者が体が弱くて入院と書いてあったのを思い出し、wikipediaで調べてみたらやはりそうでした。『わ!』は全3巻で完結しているので、ひとまず安心です。




[ 2012/04/20 22:19 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2011年10月31日(月)

六百六十円の事情 

六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)
著者:入間 人間
出版:アスキーメディアワークス
発行:2010/05/25

評価〔B〕 緩やかな流れの群像劇
キーワード:現代、掲示板、群像劇、青春、カツ丼

そしてどうして定職にも就かないで歌っているんですかというと、ヒーローになるために決まっていた。それがどう繋がるのか正直、自分にも分からない。(一章より抜粋)


とある掲示板の『カツ丼は作れますか?』という書き込みを発端とする、日常系青春群像劇です。ラノベを読んでいると見かける著者の名前、気になったので一冊読んでみることにしました。長い間、著者名を「いるまにんげん」だと思っていました。正しくは「いるまひとま」です。

若者が中心なので自然と恋愛や将来がテーマとなりますが、中には老人もいて、その視点はなかなか新鮮でした。それぞれ悩んでいたり停滞していたりパッとしなかったりする登場人物たちが、平凡で何でもない、しかし簡単には割り切れない問題をどうにかしていこうとするのが良かったです。現実味のあるストーリーなので、刺激的とは言えません。言い方が悪いかもしれませんが、深みがないというか、薄い感じです。もう少し惹きつけるような何かが欲しかったです。

一章で主人公になりたいと願う由岐の心情はよく分かり、非常に共感を覚えました。まあ、彼女とは性格は似てませんけど。また、四章の雅明は、思考の仕方が似ていてちょっと驚きました。こういうのって親近感がわきます。

表紙を見たときにかなりライトノベルっぽいなと思ったのですが、読んでみるとかなり一般向けでした。メディアワークス文庫で合っていると思います。少し前向きになれる読後感の良い本です。





[ 2011/10/31 21:45 ] 小説 | TB(0) | CM(0)