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2019年10月15日(火)

アイデアを盗む技術 



著者:山名 宏和
発売日: 2010/03

評価〔C+〕 盗むというより真似るかな。
キーワード:アイデア、真似、応用、実用、

疑問もまた細部に宿っています。それはすなわち、「おもしろい」ことやアイデアの手がかりも、細部に宿っているということなのです。(第二章より抜粋)


良いアイデアを思いつく方法は小説家や漫画家に限らず意味あることです。仕事で役立つかもしれませんし、遊びがさらに面白くなる可能性もあります。おもしろいアイデアを日々考えている放送作家の著者が、このアイデアを発想する方法について書いています。

もはや独自の発想はなく、物の見る角度を変えたり他人の視点を利用することと説いています。新しいものに出会うのは稀なので、今までとは違った見方で物事を見てみる、ということなのでしょう。ただ、印象に残ったこと、疑問に思った事、不便に感じた時などがチャンスなのは他の本で知っていたので目新しさはありませんでした。それに立場が違う人の意見を聞くことも特別な方法とは感じませんでしたし、どこかで聞いたような技術が多かった点が残念でした。

電車などで耳にする他人の話が好奇心を刺激して面白いというのは共感しました。疑問を作る時は細部を観察することは、面白かったしすぐ実践できそうで良かったと思います。

最後の章ではテレビ番組は発想の宝庫と様々な番組の技術を紹介しています。放送作家らしい発想ですが、挙げられている技術は見慣れてしまって飽きているものばかりでした。同じようなテーマの同じようなつくりの番組が多いのも、なんだか納得しました。



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[ 2019/10/15 21:29 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2016年09月16日(金)

万能鑑定士Qの事件簿 XII (完) 



著者:松岡 圭祐
発売日: 2011/10/25

評価〔A-〕 最終巻らしかった、かな?
キーワード:鑑定士、知識、雑学、

「妻はいなくなるはずのない状況で消えたんです。でもそんなはずはありません。構造的に何か見落としているところがあるんです。鑑定でそれを浮き彫りにしてください」(本文より抜粋)


依頼人のすぐ近くで忽然と姿を消してしまった妻の捜索を頼まれた凜田莉子は、ある建造物の鑑定に挑みます。シリーズ12冊目、最終巻です。

問題の鑑定物は、日本人なら映像で見たことがありそうな有名な建造物です。どのような作りになっているのか知らなかったため、興味深かったです。機会があったら近くで見てみたいものです。一番の謎である蓬莱瑞希が消えたトリックよりも、正体不明の鑑定依頼や盗難事件の裏事情と事件周辺の謎解きのほうが面白かったと思います。

別の方向へ話が進みつつある状態で一度完結としたのは、少々惜しいですが良い判断だったのではないでしょうか。マンネリにおちいるよりはずっと良いです。最終巻ということで最後が気になるところでしたが、まぁ予想した範囲内で終わりました。1巻を読み始めてからかなり時間がかかってしまいましたけど、完結まで楽しませていただきました。時間が空いて久しぶりに読んだためか、最後の3冊は新鮮に感じてより面白かったです。ありがとうございました。

凛田莉子の物語は、「万能鑑定士Q推理劇」として続くようです。ちょっと調べてみたら4巻で完結みたいです。




[ 2016/09/16 21:54 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2016年09月16日(金)

万能鑑定士Qの事件簿 XI 



著者:松岡 圭祐
発売日: 2011/8/25

評価〔A〕 華蓮とは違ったタイプの強敵登場。
キーワード:鑑定士、知識、雑学、

「道理で考え方が似通っているわけね・・・・・・」(本文より抜粋)


舞台は京都、願いがかなうと言われる音隠寺は拝観者で賑わっていました。数年前まではまったく無名の寺だった若き住職の水無施は、衆人環視の元で願いをかなえてみせます。彼の神通力なのか、それとも何かトリックがあるのか。京都を訪れていた莉子は、偶然音隠寺へ立ち寄ることとなるのですが・・・・・・。シリーズ11冊目です。

今回の相手は頭も切れ弁もたつ強敵です。なにより今までの相手とは違って、ある事情から莉子も小笠原も驚き警戒します。理由は読んでのお楽しみですが、ひとつ言えることは、どのようなものでも使用者次第だということです。まさに裏と表のような。

彼はなかなか隙を見せない相手なので盛り上がりました。奈良の大仏の謎は見事にひっかかりましたし、なにより感心したのは古墳の書の秘密です。作者はよく思いつくなぁ。

人の死なないミステリらしく殺人はなく、読後感も良かったです。次で完結なのが惜しくなってきました。






[ 2016/09/16 21:52 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2016年08月21日(日)

万能鑑定士Qの事件簿 X 



著者:松岡 圭祐
発売日: 2011/6/23

評価〔A-〕 ひさびさに読んだけどやっぱり面白い。
キーワード:鑑定士、知識、雑学、

「論理ってものを身につけるにはね、当たり前のことから始めるんだよ」(本文より抜粋)


数々の難事件を解決してきた凛田莉子でしたが、開業当時は失敗ばかり。見かねた瀬戸内は、彼女に騙されないための思考法を教えます。彼女の並外れた推理力の要因の一つ、ロジカルシンキングの秘密が明かされます。Qシリーズ9冊目。

知識だけでは説明のつかない莉子の洞察力がどのように養われていったのか、興味があった読者も多いはず。その期待に応えるかのように、本書では彼女の成長する姿が描かれています。鍵は二段階思考と図式化です。後者は、意外にも時々似たことを自分でも行っていました。複雑な物事を文章でまとめようとすると、なんだかダラダラと書いてしまいがちで、単語と矢印だけでまとめることがあります。あの方法は要点をつかむには有効だったようです。また、時間の制限や音読が効率を上げるとあり面白いと感じました。今度試してみようか。

事件のほうは、印鑑をめぐるお話です。日本はハンコ社会だから、実印の効力は絶大です。判子は権利委任が容易などの利点がありますが、私の知らない欠点も色々とありそうですね。実印の謎も、終盤の探索も盛り上がって良かったです。後者の伏線の張り方が巧妙でした。そこで繋がるとは。

10巻なのでさすがに本書から読む方はいないと思いますが、1、2巻を読んでいることが前提の本です。激しくネタバレをしているので、最初の2冊を未読の方はそちらからどうぞ。



[ 2016/08/21 11:46 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2013年11月29日(金)

万能鑑定士Qの短編集 II 

万能鑑定士Qの短編集II (角川文庫)万能鑑定士Qの短編集II (角川文庫)
著者:松岡 圭祐
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2012/12/25

評価〔B+〕 今回は全て個別のお話です。
キーワード:鑑定士、知識、雑学、連作短編集

「気づきません? これまで得た情報から導きだされる結論はたったひとつです。もう不可解な謎なんかじゃありません」(第1話 物理的不可能より抜粋)


Qシリーズの短編集2巻です。5編収録されていますが、短編集1巻とは少し違って依頼人も場所も別々です。それはそれで短編集の良さが出ていて良いと思いました。

1巻の感想でも書きましたが、長編でも短編でも面白さはあまり変わりません。凜田莉子の鑑定は瞬時に物事を見破るので、短編のほうが向いているのかもしれません。探偵ではないですしね。事件簿のほうで登場した人物が再登場したり、既に終わった事件として話題に挙がることがあるのも1巻と同じです。

第5章のソメイヨシノ事件は、珍しく読んでいるうちに犯人と真相の予想がつきました。

テンポ良く読めるのが長編との違いでしょうか。事件解決までが早いです。まとまった時間が取れなくても気軽に読めます。




[ 2013/11/29 21:19 ] 小説 | TB(0) | CM(0)