2011年11月27日(日)

桐咲キセキのキセキ 

桐咲キセキのキセキ (GA文庫)桐咲キセキのキセキ (GA文庫)
著者:ろくごまるに
出版:ソフトバンククリエイティブ
発行:2010/09/15

評価〔C〕 次期当主競争+ボーイミーツガール
キーワード:競争、頭脳戦、駆け引き、異能力、ファンタジー、

「やっぱり、あなたは黒い白鳥です。鬼七郎の安全より他人の安全を考えるなんて、遊撃部長として、異質過ぎますよ。」(本文より抜粋)


大昔、ナイルのほとりで悪魔と契約したと噂される絶大な力を持つ桐咲一族と、メデュースとよばれる彼らの次期当主を決める競争を描いたバトルあり、駆け引きあり、異能力ありの物語です。それでいて、基本的にはボーイミーツガールものかと。

一族の特殊部隊の一員であるKと、当主候補のキセキが出会うところから始まります。表紙を見て『ヤンデレが主役か……』と勝手に思い込んでいたのですが、彼女は良識と知恵のあるまともな少女でした。他の候補として登場する団三郎も味があって好きです。

目標に向かって競い合うも知的勝負も盛り上がるのですが、どうも展開が唐突で、盛り上がる前に次の話題に進んでしまうように感じました。一つ一つのバトルは面白いとは思うのですが、急で落ち着かない印象が強かったです。特に終盤ラスボスらしきあのキャラの突然の登場は、かなり面食らいました。それと、鬼七郎や悪魔の恐ろしさや当主候補たちの凄さが、いまいち伝わってこないのが残念でした。うーん。

登場人物の多さや詳しく説明されないキーワードは、今後の展開のためとはいえ詰め込み過ぎている感があります。知恵比べは好きなんですが。本書は、「貴方に合うラノベ探しました」で推薦されていたので読んでみたのですが、感想は惜しいの一言に尽きます。しかし、これから面白くなりそうな予感もするので、今後に期待かな。




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[ 2011/11/27 21:31 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2011年06月21日(火)

レジンキャストミルク1 

レジンキャストミルク (電撃文庫)レジンキャストミルク (電撃文庫)
著者:藤原 祐
出版:メディアワークス
発行:2005/09

評価〔C〕 暗めの異能力学園もの
キーワード:現代、SF、異能力、学園、

この世界の存在ではない存在。或いは、この世界の存在ではない存在が入り込んだ存在。(chapter1より抜粋)


高校が舞台で、主要キャラが超能力のような異能力を持っていて、これで明るくコミカルで恋愛も数多くあればよくありそうなライトノベルなのですが、そうではありませんでした。

虚軸(キャスト)と呼ばれる架空世界の存在が、この世界に入り込んでいる世界。主人公の城島晶は、学校内にいる虚軸たちと学園生活を送っていたが、ある日、一人の少女の口から意外な言葉から事件が始まります。全体的にシリアスな感じで、時々明るいシーンもあるにはあるのですが、重めの物語です。表紙のあの雰囲気はなんだったのか、と口にしてしまいそうなくらいです。異能力バトルがメインではなく、虚軸と関わり能力を手に入れるのと引き換えに、精神に欠落ができてしまった登場人物たちが見所です。

気になったのは、上記の虚軸と書いてキャストと読むのような、二重表記がかなりある点です。ラノベにはつきものかもしれませんが、ピンとこないものもあってか読みづらかったです。格好良さより分かりづらさが先にきてしまいました。また、展開もクライマックスもいまいち盛り上がらなかったような……単に合わなかっただけなんでしょうか。気に入りそうな設定だっただけに、惜しいです。

題名をはじめ、劇中に出てくるリターダやランナなどは、模型用語だそうです。模型に明るければその呼び名にした意図も分かって、もう少し楽しめたのかもしれません。




[ 2011/06/21 20:12 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)