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2016年08月10日(水)

空ろの箱と零のマリア 7 (完) 



著者:御影 瑛路
発売日: 2015/6/10

評価〔A-〕 無事完結して嬉しいです。
キーワード:サスペンス、学園、殺人ゲーム

僕は、マリアを唯一救い出せる存在である、『騎士』なのだ。(プロローグより抜粋)


ついに最後の対決です。一輝はマリアを救うために、箱が生んだ「出来損ないの世界」と戦います。

前半は、1巻を彷彿させる、先の見えない緊張感あふれる展開でのめり込みました。どうなってしまうのか?という不安と、どのように予想を外してくれるのかという期待が混じった気持ちになり、このシリーズを読んでいるだなという実感がありました。面白いです。途中、記憶や思考が途切れる場面がありますが、いかにも現実味があって怖いですね。また、“O”の正体と起源の詳細もついに明かされますが、これは1巻を書いたときから決まっていたのでしょうか。ここまで決まっていたのなら、よくできた世界だと思います。

後半の決着が、今までのような意外性がなかったのが残念です。目的や敵味方がころころ入れ替わり、読者を翻弄するのが魅力だったので、それが最終巻でほとんど見られなかったのが惜しい。欲を言えば、もう一回くらいどんでん返しが欲しかったです。

エピローグは概ね予想通りでしたが、各登場人物のその後が丁寧に描かれていて好印象でした。まあ納得の結末です。それよりも、この物語をきちんと完結してくれたのが良かったです。途中で続刊が出なくなって未完、のようなラノベはたくさんありそうですし、結末を見届けることができて本当に良かったです。という訳で、シリーズ全体としての評価はAからA-です。本書単体としては、B+からBくらいかな。次回作も期待しています。


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[ 2016/08/10 22:10 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2016年08月10日(水)

空ろの箱と零のマリア 6 



著者:御影 瑛路
発売日: 2013/1/10

評価〔B〕 もう少し緊迫感があれば。
キーワード:サスペンス、学園、殺人ゲーム

カズ。お前にゼロのマリアを取り戻させたりしない。(インターバルより抜粋)


“罪と罰と罪の影”の後半編、お互いの目的を果たそうと醍哉と一輝は争います。

相手を限定して作られた“願い潰しの銀幕”のほうが、かなり有利だと思っていたのですが、そう簡単にことは進まず勝負はもつれました。両者の状況がすぐ変化し、有利だったはずがすぐ不利になってしまうのが面白いです。こうした目まぐるしい展開は好きなので歓迎です。

勝負の決め手は意外なものでした。かなり強烈。凄いことになった。あの人物の覚悟がうかがえます。でもこれ、後味の良い終わり方ではないと思うので、人によって評価が分かれそうです。また、今回は両者ともに悪者ではないので、どこか緊張感にかける気がしました。できれば敵は、もっと悪そうなやつが良かったかな。

この結末が最終巻へどう繋がるのでしょうか。次で最終巻です。



[ 2016/08/10 22:05 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2016年04月02日(土)

空ろの箱と零のマリア 5 



著者:御影 瑛路
発売日: 2012/7/10

評価〔B〕 まだまだ序盤ですが、緊迫感があります。
キーワード:サスペンス、学園、殺人ゲーム

“願い”を潰すスペシャリストであるそいつは、必ず俺の前に現れる。(本文より抜粋)


ついに醍哉が自身の箱“罪と罰と罪の影”を使い始めます。彼と対立することとなった一輝は、これまで思い切った手段を使うことを決断します。“罪と罰と罪の影”編の序盤です。

相変わらず先の読めない展開です。本書は醍哉の箱の紹介みたいになっていて、まだまだ序盤なのですが、それでも盛り上がる場面もあり読み応えがあります。また、思わぬ事実がいくつか明らかになり、ちょっと驚きました。もっと最後のほうで明らかになるようなことだったので。

4巻を読んだのが4年以上前なので、本書を読んだ後、また読みなおしています。4巻の時点で、敵になるだろうと書かれていたんでしたね。だんだん思い出してきました。前回の感想で麻理亜の出番が増えるといいと書いたのですが、残念ながら今回も少なかったです。メインの人物なのに・・・・・・。

この対決もこれからなので、残り2冊を読むのが楽しみです。



[ 2016/04/02 18:45 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2014年08月03日(日)

月見月理解の探偵殺人 3  (シリウスコミックス) 

月見月理解の探偵殺人(3)<完> (シリウスKC)月見月理解の探偵殺人(3)<完> (シリウスKC)
著者:白梅 ナズナ
出版社:講談社
出版日:2013/04/09

評価〔B+〕 心理描写が豊かでした。
キーワード:探偵殺人ゲーム、人狼、漫画化

「明日だな。明日もうじき答えがでる」(本文より抜粋)


ライトノベル原作の漫画化、3冊目です。クラスでの一騒動、ネットでのゲームの行方、そして過去の事件の真相が明らかになります。

原作小説と粗筋は同じですが、絵があるぶん迫力があります。怖い表情がうまいのはもちろん、その他の心理描写も読み手に訴える力があると思います。理解が初に、彼女の能力とそれにまつわる過去を話す場面が良かったです。

原作を既読であるにも関わらず、結構漫画は漫画で楽しめました。活字では想像するしかなかった場面も、絵があることによってより物語の中に入り込みやすかったです。絵の力は分かりやすく大きいと改めて感じました。漫画を先に読み後からライトノベルを読んだら、どのような感想を持つのでしょうか。聞いてみたいですね。





[ 2014/08/03 21:31 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年07月27日(日)

月見月理解の探偵殺人 2 (シリウスコミックス) 

月見月理解の探偵殺人(2) (シリウスコミックス)月見月理解の探偵殺人(2) (シリウスコミックス)
著者:白梅 ナズナ
出版社:講談社
出版日:2013/03/08

評価〔B〕 舞台は整いつつあります。
キーワード:探偵殺人ゲーム、人狼、漫画化

「なあ、れーくん。そろそろ隠すのはやめにしろよ」(本文より抜粋)


ライトノベル原作の漫画化、2冊目です。事件の容疑者は絞られていき、隠されていたことが明らかになっていきます。終盤への助走の巻。

相変わらず怖い場面で怖い顔を描くのが上手いです。理解の悪そうな表情もいいです。

気になる点がひとつあります。元となったニコニコマンガは横長の1コマを順番に見せていくのに対し、本は1ページにいくつかのコマを割り振っていきます。そのせいか、時々見せ方が単調に感じる場面がありました。顕著なのは、1ページに上と下の2コマしかないページです。この単調さがなければもっと自然に読むことができたのにね。

巻末のイラストギャラリーで、著者が小説を読んで想像した理解が描かれていますが、まあまあ分かります。こういうのは面白くて良いと思います。



[ 2014/07/27 21:43 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)