2018年06月02日(土)

最後のレストラン 9 



著者:藤栄道彦
発売日: 2017/1/7

評価〔B+〕 久しぶりに読んだけど面白いです。
キーワード:料理、偉人、歴史、グルメ、

「あの、あなた毎日シャワーは浴びますよね?」(本文より抜粋)


あ、実写ドラマ化したのにまだ見てません。

原点回帰なのか、登場人物たちの個人的な話より偉人達に重点が置かれています。ヨーロッパの人が登場するとあまり驚きませんが、それ以外の地域の人は新鮮に感じられます。私の中で偉人と言えばヨーロッパなのだろうか。

ご存知のとおり、どの話も偉人たちが帰った後に、最期の場面が少しだけ描かれて終わるのですが、本書の最初の人の最期はかなり良かったと思います。どうなるのか知っていても迫力がありました。園場の感想もうなずけます。見習いたい。・・・・・・園場は次の話の終わりでもいいことを言っているのですが、堅苦しく感じないのは良いですよね。ほどよく力の抜けた漫画だ。

今回は巻末おまけの小料理屋はなしです。作者には悪いのですがあれより本編のほうが面白いので、次もおまけは4コマのみにしてほしいかなーと思います。




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[ 2018/06/02 18:40 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年02月26日(月)

誰も調べなかった日本文化史 土下座・先生・牛・全裸 



著者:パオロ マッツァリーノ
発売日: 2014/9/10

評価〔B+〕 ちょっとした文化の変化が興味深いです。
キーワード:文化人類学、民俗学、日本、

いま日本人が土下座と呼んでいる所作は、本来、平伏といわれていたものです。平伏までいかない、しゃがんだり片膝立てたりする所作を蹲踞(そんきょ)、あるいは、うずくまりなどといいました。(第一章より抜粋)


日本の文化に興味を持つイタリア生まれの著者が、日本人だったら身近過ぎて疑問に持たなさそうなものに対して、深く掘り下げていく読み物です。エッセイ風の歴史文化史、と言えばよいのでしょうか。題名ほど堅苦しくはありません。むしろざっくばらんです。

それにしても、土下座や先生、新聞広告と多種多様なものが挙げられています。謝罪は日本のエンターテインメントと評し、そこから土下座の本来の意味まで話を繋げていて、読ませるなあと感心してしまいました。時が経つにつれ言葉の使い方が変わるように、動作や仕種の意味も変わっていくとは少々驚きです。また、「疑惑のニオイ」ではある飲み物のにおいについて書かれていて、読んでいて非常に興味深かったです。外国に行ってそれを飲んだときに、薄いような物足りないような感じがしたのは、気のせいではなく理由があったのか。色々勉強になりました。機会があったら、におわないほうを買って飲んでみよう。

外国人の視点を活かして書かれた本はたくさんありますが、本書は単に思うだけ批判するだけでなく、裏付けを取るために色々と調べているのが珍しいです。新聞社の昔の記事、昔の書物や研究者の論文を当たり、論理的に結論を導いているのがエッセイとは大きく異なります。言いっぱなし書きっぱなしで責任を取らない専門家が少なくないですが、著者のようにきちんと調査して発表してくれればいいのにと思うばかりです。そのあたりは「諸説あります」に詳しく書かれていますので、興味のある方は是非ご一読を。



[ 2018/02/26 21:29 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2017年12月22日(金)

ふしぎの国のバード 4 



著者:佐々 大河
発売日: 2017/11/15

評価〔B+〕 朝顔の話は知りませんでした。
キーワード:旅行記、明治、日本、

「開港地でもないのに、これほど文明開化しているとは・・・・・・」(本文より抜粋)


越後から北上し蝦夷へ。伊藤と前の雇い主マリーズとの回想、東北の近代都市の様子を描いたエピソードと続きます。

マリーズの伊藤に対する態度は、当時の西洋人としては普通だったのではないでしょうか。一方、バードはかなり友好的に接していていますけど。日本人のほうはどうかと言うと、終盤、バードは伊藤のことをふしぎな若者と評していますが、実際あの時代に彼のような価値観の人は結構いたと思います。今でも似たような人はおそらくいるよね。

Amazonで本書から絵柄が変わり、受ける印象も変わったと感想を書かれている方がいます。読み返してみると、確かに瞳が大きめに書かれ、全体的にすっきりした感じになりましたけど、私はあまり気になりませんでした。人によって意見が分かれそうです。

大きな問題が2つ発生し、旅の危機をむかえます。どう切り抜けるのか。次の巻でも古い日本の姿を興味深く描いてほしいです。



[ 2017/12/22 22:10 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年08月29日(火)

最後のレストラン 8 



著者:藤栄道彦
発売日: 2016/4/9

評価〔B+〕 前後編の偉人が面白かったです。
キーワード:料理、偉人、歴史、グルメ、

「そのような難問・・・その料理人は答えたので?」(本文より抜粋)


少し前に実写ドラマ化していたそうですね。おめでとうございます。後で確認しよう。

今回のあるお客さんのご注文が、今までの中でも特に難問で興味深かったです。分かったような分からないような、理解するにもそれなりの素養が必要なのかもしれません。そのひとつ前の料理のほうが理解しやすかったです。

園場のお見合いの話も少しずつ進んでいます。彼女のほうの答えは決まっているので、あとは彼次第ということになりそう。大きな話に発展していくのでしょうか? もしそうなるとしても、あと数巻はかかりそう。のんびり見守ろう。

この巻も巻末に成雪が主人公の「小料理屋」が収録されています。が、本編のほうが数段面白いです。偉人たちの良い面の描写が少ないため、あまり魅力を感じないのが残念です。

本シリーズを久しぶりに読みましたけど、やっぱり面白かったです。


[ 2017/08/29 22:41 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年01月14日(土)

ふしぎの国のバード 3 



著者:佐々 大河
発売日: 2016/12/15

評価〔B+〕 思わぬ厄介事が・・・・・・。
キーワード:旅行記、明治、日本、

「この国は決しておとぎの国などではないということです」(本文より抜粋)


引き続き会津道を進みます。劇中に登場する大内宿は、今でも昔の面影を残す観光地となっています。気になった方は行ってみてはいかがでしょうか。当時のバードの気分を味わえるかもしれませんよ。

明治維新が庶民の生活にどのような影響を与えたか、その一部が描かれています。遠い昔、歴史の教科書のように感じますが、ほんの140年ほど前のことに過ぎないんですよね。驚かされます。

新鮮だったのが川下りです。今でも体験できますが、遊びではなく交通手段として利用されていた船は危険な乗り物だったのではないでしょうか。迷信や縁起を担ぐことが多かったのも、時代を感じますけど、今でも少しは残っていそう。

隠されていた裏事情が明らかになり、旅もどうなるのかまだまだ分かりません。じっくり読み続けたいシリーズです。




[ 2017/01/14 21:33 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)