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2019年05月11日(土)

数学女子 3 



著者:安田 まさえ
発売日: 2012/4/7

評価〔B〕 T島ってどこだ。
キーワード:数学科、女性、大学、

「数学は大の得意だったのですよ?」(本文より抜粋)


穏やかな大学生活も学年が上がるにつれ忙しくなるのはどの学科も同じようです。

試験勉強をしたり、友達と旅行したり、アルバイトしてみたりと実に日本の大学生らしい大学生活が描かれています。なかなか実態に近いんじゃないかな。進路を模索する場面なんかも良い感じです。よくある単なる日常系ではなく、今まで以上にしっかりとした数学科4コマ漫画になっています。

登場人物たちの掘り下げも忘れてはいません。お金が好きなギャンブラーさえこの意外な価値観が、ある出来事とともに語られます。また、同じく個性の強いA教授の意外な一面も明らかになります。いや、意外でもないか。いやいや個人的なイメージとしては意外でした。まなと同じ感想です。両者の見方が少し変わりました。

まなは劇中では馬鹿にされているけれど、大学の数学は難しいのに、数学科で留年なく進級できているのは凄いと思います。次もがんばれ。


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[ 2019/05/11 22:16 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年04月17日(水)

図解・ベイズ統計「超」入門 



著者:涌井 貞美
発売日: 2013/12/17

評価〔A〕 厳密でないのが興味深いです。
キーワード:ベイズ統計、数学、入門書

先生「条件付き確率の問題に出会って困ったら、まずベイズの定理を試してみるといいわ。」(4-1より抜粋)


統計や確率は知っているけれど、ベイズ統計を知っている人はあまりいないと思います。本書ではこの便利で応用の幅が広いベイズ統計を、ベイズの定理から分かりやすく解説する入門書です。

まず会話形式で分かりやすいです。読者が考えそうな質問や疑問もこの会話の中で挙げられ、図や表と共に丁寧に説明しています。数学が苦手な方でも分かるように、数式を文章に置き換えて表現しているのも良いです。データと仮定という言葉で定理を書き換えるのは理解しやすかったです。計算がまったくないわけではありませんが、意味が分かれば難しくありません。統計学の知識がなくても大丈夫そうです。

前半ではいまいち凄さが分からなかったベイズの定理も、後半では様々なものに適用できるのが分かり面白かったです。難病Xの問題や迷惑メールの例を読むとこの定理の利便性や実用性が分かります。使い方次第で人の心理を確率で判断できるのには驚きました。あくまで確率ですけど。

基本的な考え方といくつかの応用例のみですが、ベイズ統計がどのようなものか知りたい方にはおすすめの一冊です。分かりやすい、これに尽きます。


[ 2019/04/17 21:20 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

2019年04月11日(木)

数学女子 2 



著者:安田 まさえ
発売日: 2011/5/27

評価〔B〕 どこに進むか迷うよね。
キーワード:数学科、女性、大学、

「ゼミって何をするんですか?」(本文より抜粋)


オープンキャンパス、学園祭、研究室配属ともりだくさんです。展開の速い漫画です。

女子が数人でワイワイさわぐ漫画は単なる日常ものになりがちですが、きちんと数学や数学科について触れているのでそれらの新たな一面を知ることができて面白いです。

まなの研究室の専門はあれか……なかなか難しそうだなあ。確率と統計が分かれているのが大学らしいです。高校ですとまとめて一つの分野でしたし。

数学科の学生のイメージは暗号解読女子・ともでしたけど、読んでいくうちにパチンコ女子・さえこが一番数学者らしいと感じました。性格と意欲と才能は関係ないところとか。この調子で数学科の様子を見てみたいです。


[ 2019/04/11 21:02 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年05月09日(水)

青の数学 



著者:王城 夕紀
発売日: 2016/7/28

評価〔B〕 一問も解けなさそうです。
キーワード:数学、数学オリンピック、証明、高校生、

「数学は、数字だけでできているわけじゃない」(本文より抜粋)


数学オリンピックをご存知でしょうか。その名の通り、数学の問題を解くことを競い合う大会なのです。十代のころ少し興味を持ち、どのような問題を解いているのか調べてみたのですが、どのくらい難しいのかも判断できないほどさっぱり分からなかったのを覚えています。本書はそんな学校の数学レベルを遥かに超えた証明問題を解きあう、高校生たちの物語です。

主人公の高校生・栢山(かやま)は、数学で決闘するサイト『E2』を知り、数学にのめり込んでいくわけですが、この相手と競い合うシステムは既にネットにありそうですよね。ただ解くだけでなくルールに基づいて競い合うのは、まるでスポーツのようです。題材が数学と言う珍しいものではあるものの、高校生が部活に熱中している青春ものとみればよくあるお話なのかもしれません。登場人物たちの決闘に対する姿勢の違いが表れていて興味深いです。

ただ、序盤は誰がどの台詞を喋っているのか分かりづらいし、難読名字が登場したりと読みづらさを感じました。読んでいるうちに慣れますが、戸惑いました。また、登場人物が多いので、誰が記憶すべき人物なのか混乱してしまいました。

過激さはなく雰囲気は穏やかですが、主題が主題だけに読む前から拒絶する人もいそうですし、読んでからも好みの分かれそうな青春小説です。数学はある程度知っていたほうが読みやすいです。数学が好きな人の気持ちが分からないと思っている人こそ、読んでみたら面白いのかもしれませんね。



[ 2018/05/09 21:50 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2018年02月26日(月)

世界は素数でできている 



著者:小島 寛之
発売日: 2017/8/10

評価〔B〕 著者の素数愛にあふれる一冊。
キーワード:素数、数学、リーマン予想、ゴールドバッハ予想、フェルマーの小定理、

オイラーは1737年に、素数の個数に関する驚くべき発見をしました。(第3章より抜粋)


1と自分自身以外では割り切れない2以上の整数――素数について定義から最新の研究まで網羅した、素数の包括的解説書です。

面白さは読む人の数学的知識に依存しそうです。新書は専門的知識がない人のための分野別入門書だと思っていたのですが、本書は素人が読むには難し過ぎます。確かに基礎も書かれていますが、進むテンポが速すぎて気がついたら専門家レベルになっていることが多々あります。なるべく易しく解説を心がけているのが文章から読み取れますが、私のようにゼータ関数をちょっと知っているレベルでは、途中からは難しくて読むだけで一苦労です。

素数の面白さを知ってもらおうと数式以外のことも紹介しています。グロタンディーク素数が取り上げられていて、なんかホッとしました。この話は知っていましたけど、こういうエピソードが入っているのは良いですね。どちらかというと、このような素数に関する逸話が多いのかと思っていました。

途中で科学の記者にしては詳し過ぎると疑問に思い、経歴を見てみたら数学科を卒業していました。納得です。

興味深くはあるが難しかったの一言です。大学の数学科の学生くらいの知識があれば、楽しめそうですね。後で時間がある時に、ゆっくり再挑戦してみます。




[ 2018/02/26 21:24 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)