2015年02月01日(日)

センゴク外伝 桶狭間戦記 5 完 

センゴク外伝 桶狭間戦記(5) <完> (KCデラックス ヤングマガジン)センゴク外伝 桶狭間戦記(5) <完> (KCデラックス ヤングマガジン)
著者:宮下 英樹
出版社:講談社
出版日:2010/12/29

評価〔B+〕 これも歴史の流れなのか。
キーワード:戦国時代、桶狭間、織田信長、今川義元、

決戦の地に“奇跡の雨”が降り出していた。(本文より抜粋)


冒頭の商人たちの思惑とは裏腹に、戦いは激戦となります。

それぞれの軍勢がどのように動いたかが分かるのも良いですが、それ以上に信長や義元の気概や考えが伝わってきたのが良かったです。前にも書きましたが、義元は今まであまり良い評価をされていないだけに、本シリーズでは才気ある人物として描かれています。決戦に挑む姿が堂々としていて格好良い。雪斎とともに非常に魅力的でした。もし雪斎がいたとしたら、戦いの成り行きもだいぶ違ったのでしょうか。

一方、信長も決死の覚悟で挑む姿は迫力があり、義元とは違う感じで目を引きます。完成された今川家と対比するように、銭の申し子で弱さを持つ者。義元は時代の流れを感じていたように見えましたが、信長はどうだったんだろう。「人間の限り業を尽くすのみ」の台詞の後の行動が、本シリーズの信長らしく、そして格好良く感慨深かったです。

戦国時代に興味がない人も読んでもらいたい漫画です。桶狭間の結果を知っていても十分楽しめると思います。




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[ 2015/02/01 22:08 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2015年01月28日(水)

センゴク外伝 桶狭間戦記 4 

センゴク外伝 桶狭間戦記(4) (KCデラックス ヤングマガジン)センゴク外伝 桶狭間戦記(4) (KCデラックス ヤングマガジン)
著者:宮下 英樹
出版社:講談社
出版日:2010/10/06

評価〔B+〕 桶狭間へ向けて。
キーワード:戦国時代、桶狭間、織田信長、今川義元、

「その飢饉の先に、なにが起こるのか」(本文より抜粋)


両雄がともに力をつけ、決戦の時が近づきます。

義元が尾張へ侵攻するのは上洛するためと何かで見たのですが、本書では侵攻の理由は違います。時代の流れから、唐鏡の申し子として動いたから、どちらにせよ興味深い内容です。一方、信長は巨大な勢力を前にして苦悩するわけですが、熱田や津島などの勢力とのやり取りもしっかり描かれていて良かったと思います。どのような流れで信長が戦いに挑むかが分かるので。

今川と織田の戦いは最終巻で全て語られるのかと思っていたら、本書で前哨戦というべきものが描かれています。こうした戦いもあったんですね。緊迫した雰囲気を保ちつつ、次の最終巻へと続きます。5巻も期待しています。



[ 2015/01/28 21:17 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2015年01月07日(水)

センゴク外伝 桶狭間戦記 3 

センゴク外伝 桶狭間戦記(3) (KCデラックス ヤングマガジン)センゴク外伝 桶狭間戦記(3) (KCデラックス ヤングマガジン)
著者:宮下 英樹
出版社:講談社
出版日:2010/06/04

評価〔B+〕 尾張の内情と権力争いです。
キーワード:戦国時代、桶狭間、織田信長、今川義元、

「いつかは義元を超える才と見込んだのです……」(本文より抜粋)


信長は弾正忠家を継ぎ、ついに歴史の表舞台へと現れます。

彼がはじめから尾張一国を治めていたわけではないと知っていましたが、ここまで熾烈な権力争いが行われていたとは知りませんでした。下剋上の世と呼ぶにふさわしい成り行きです。尾張以外でもこのような状態だったのでしょうか。時と同じくして今川家の二人も動き出し、物語は熱を帯びてきます。平手中務の事件では、あの人物の才を見せつけられ驚きました。近くにこんな人物がいたら怖いですね。

義元の尾張進行への発端となる三国同盟も見どころです。雪斎が織田と戦う道を選んだ理由が、実に彼らしくて良かったです。しかし、この人、桶狭間の戦いの主役でもないのに1巻から存在感があって、格好良くて気に入っています。

前置きの部分のほぼ終わり、そろそろ対決の時が近づいてきました。どのように描いてくれるのか楽しみです。




[ 2015/01/07 21:51 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2015年01月02日(金)

センゴク外伝 桶狭間戦記 2 

センゴク外伝 桶狭間戦記(2) (KCデラックス ヤングマガジン)センゴク外伝 桶狭間戦記(2) (KCデラックス ヤングマガジン)
著者:宮下 英樹
出版社:講談社
出版日:2009/03/06

評価〔C+〕 今度は織田家側からです。
キーワード:戦国時代、桶狭間、織田信長、今川義元、

「好かん、“わろ”と呼べ」(本文より抜粋)


織田信長の幼少期から表舞台に出るまでを、経済の面に注目しながら描いています。今川義元や太原雪斎が活躍していた頃と同じ時期に、尾張では何が起きていたのかが明らかになります。

1巻では今川家の統治方法を説明していたのに対し、本書では戦国時代の経済と尾張の支配状況を解説しています。武力と借用書が密接な関係にあるのは興味深いです。契約書や通貨は後ろ盾があってこそだから当然なのですが、軍事力によって保証されているのはあまりピンとこないです。内戦や隣国と戦争の多い国はこの感覚が分かるのだと思います。なんにせよ商人はしたたかですよね。また、信長の個人的な恋愛についても触れています。信長はうつけと呼ばれていた、と大まかにしか知らなかったので、なかなか新鮮でした。

しかし、1巻に比べるとどうも少し落ちる気がします。作品の質はあまり変わらないのですが、題材が経済・金融とそれほど興味のない分野だったことと、1巻の義元と雪斎がかなり魅力的だったのが原因だと思います。このあたりは好みの問題なので、気に入る人もたくさんいることでしょう。

あと3冊あるので、直接対決はもうしばらく後になりそうです。じっくり読んでいくつもりです。



[ 2015/01/02 18:06 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2014年12月29日(月)

センゴク外伝 桶狭間戦記 1 

センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)
著者:宮下 英樹
出版社:講談社
出版日:2008/02/06

評価〔B+〕 桶狭間のだいぶ前から始まります。
キーワード:戦国時代、桶狭間、織田信長、今川義元、

「幼少より仏門しか知らぬ故、戦国大名とはいかなるものに……?」(本文より抜粋)


テレビでも他の媒体でも何度も語られ、演じられてきた桶狭間の戦いを、別の視点から創り上げた作品です。「センゴク」と同じ著者が外伝です。

乱世で武将の物語とくれば、たいてい戦争やその戦術を主として描かれますが、本書は社会背景と政治、戦略が中心となっています。どの戦いであの戦法を!ではなく、どのように強い国にして生き抜くのか、なのです。また、戦国時代突入の要因として気候変動を示したり、戦国大名の定義を単に武力と財力のあるものとしていないのが新鮮でした。

信長が主役になりそうなところですが、今川義元と太原雪斎の二人を中心に始まります。対する織田側は信長の父、信秀です。ほとんど知らなかった彼らの立場、状況、野心が分かりやすく書かれ興味深い内容でした。義元と言えば一昔前は評価が低かったのですが、最近彼の功績が見直されています。そのせいか、ここまでは「海道一の弓取り」の名に恥じない武士として描かれていて良かったです。少々性格が軽めではありますが。個人的には雪斎が気に入っています。

巻末に、この時代の社会構造の解説が載っています。これによって、本書をより深く理解することができるでしょう。桶狭間の結果を知っていても、飽きることなく読み続けられそうです。



[ 2014/12/29 21:31 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)