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2011年11月23日(水)

人と接するのがつらい―人間関係の自我心理学 

人と接するのがつらい―人間関係の自我心理学 (文春新書 (074))人と接するのがつらい―人間関係の自我心理学 (文春新書 (074))
著者:根本 橘夫
出版:文藝春秋
発行:1999/11

評価〔B+〕 気にすんな行動しろってことですか。
キーワード:心理学、人間関係、人生観、

人と接するのがつらいという性格を変えることにエネルギーを費やすのではなく、ただ素直に自分であることに関心とエネルギーを向け直すことです。(はじめにより抜粋)


いや、辛いというほどでもないんですが、気後れすると言いますか気疲れすると言いますか、どこか気が進まない時もあるようなってやっぱりこれはつらいってことなんですかね。そうゆう訳で本書です。この本を手にするような人には、レジに持って行きづらい題名です。後から気がついたのですが、「なぜ自信が持てないのか」を書いたのと同じ著者です。

前半は原因究明に重点が置かれ、具体的解決策は後半に書かれています。幼年期の経験が元になって人間関係が苦手になることは、他の本でも似たような論を読んだので少々退屈でしたが、相手との精神的位置を考慮する相補交流や無意識に行動を束縛する禁止令、役割を演じるゲームの概念は共感・理解しやすく良いです。

解決手段として性格改善を挙げる本がありますが、本書は性格を変えることを勧めていません。体験から困難なことを知っているからです。そのかわり、苦しまずにすむ方法が紹介されています。社会的価値の観点でみない、はは良い考え方だと思います。見栄を張らず思い込みを捨て、素直に好きなことをしてみることを薦めていて、この意見には賛成です。

読書中、イライラするようなジリジリするような落ち着かない気分でした。これは不快に思いながらも、分析されているようなことに自覚があったからだと思います。一回読んで終わりにせず、また読み返します。




[ 2011/11/23 17:45 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2010年03月11日(木)

「わたしは甘えているのでしょうか?」(27歳・OL) 

「わたしは甘えているのでしょうか?」(27歳・OL) (幻冬舎文庫)「わたしは甘えているのでしょうか?」(27歳・OL) (幻冬舎文庫)
著者:村上 龍
出版:幻冬舎
発行:2009/04

評価〔B+〕 現実論で一刀両断といった感じです。
キーワード:人生相談、トラブル、悩み

できるだけ優しく対応したつもりだが、現実と反することを言って慰めたり、不毛な精神論でごまかして叱咤激励したり、非合理な楽観論で甘やかしたりするのは徹底して避けた。(はじめにより抜粋)


20代から30代の社会人が切実な悩みを相談する、いわゆる人生相談の本です。本文には明記されていなかったと思うんですが、質問するのは皆女性のようです。裏表紙にはそう書いてあります。回答者は、小説家の村上龍が務めています。1つの相談に対してだいたい2ページぐらいの回答が用意されています。

具体的にどのような悩みを相談しているのか? 例を少し挙げると「やりがいのある仕事についた友人に嫉妬してしまう」「女友だちが安い服をバカにする」「本当に好きな人が見つかるか不安」と、このような感じです。お金・仕事・人間関係・恋愛と悩みの定番と言えるものばかりですが、深刻な悩みはもちろんバカバカしく感じる相談もあって、興味を引かれます。

上記の引用文にもあるように、村上龍は、その場限りの同情よりも現実的な対処法を重視して答えています。間違っていますとスパッと答えるのは明快で良いのですが、女性の共感重視のコミュニケーションからみると、巻末の解説の方も言っているように、少々冷たい感じもしました。だけど、甘やかさないぶん相手の身になって考えていて優しい対応ともとれます。

回答とは違う意見を持つ場合もありましたが、さすがと思える回答も多々ありました。若い女性の悩み相談ですが、男性が読んでもためになり面白いですよ。





[ 2010/03/11 20:30 ] 随筆 | TB(0) | CM(0)