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2019年05月22日(水)

アスペル・カノジョ 1 



著者:萩本創八、 森田蓮次
発売日: 2018/7/11

評価〔A〕 なんか圧倒的でした。
キーワード:アスペルガー、人間関係、

彼女の眼球に捕まると意識がフワッとする。(本文より抜粋)


表紙を見た感じでは少し変わった形の恋愛ものと言う印象でしたけれど、読んでみたら軽いラブコメなんかではなく何か凄いものを読んでしまったという気持ちになりました。

題名から分かるようにアスペルガー症候群の人を描いた物語です。世界を揺るがすような大事件もなければ超能力もありません。現代の若者たちの日常を描写しているだけなので、見た目に派手な場面もありません。しかし、アスペルガー症候群の少女・斉藤の言動が、ただただ突出しています。彼女が魅力的とか面白いとかではなく、その存在感に引き寄せられてしまうのです。こんなに極端な行動をとる人がいるのかなと戸惑っていたのですが、どこか整合性が取れていていかにも実在しそうな様子に惹きつけられました。他の書評の言葉を借りると『あまりにも生々しい』のです。

アスペルガー症候群は知識としてはある程度は知っていました。相手の言葉を鵜呑みにしてしまい、人間関係が苦手な人々。本書はそんな半端な理解とぼんやりした印象を吹き飛ばしてくれます。私はアスペルガーの人に会ったことがないのですが、実際に会ったらどのような心情になるのか分かるような気がするくらい彼らを的確に表現していると思います。彼ら彼女らがこの本を読んだらどのような感想を持つのでしょうか。興味があります。

斉藤と正しく理解し意思疎通できているもう一人の主役・横井は凄いです。彼のような良き理解者がいれば、彼女のような人たちも生きやすくなるのにね。アスペルガーの描写が圧倒的でしたので、読み終わってから恋愛ものでもあることを思い出しました。次の巻からは恋愛らしくなるのかな。



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[ 2019/05/22 20:40 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年04月11日(木)

山田秀樹短編集 とある女子大生の日常にみる 



著者:山田 秀樹
発売日: 2009/10/24

評価〔C〕 ギャグが激しいです。
キーワード:ギャグ、短編集、

「ねぇ久美ちゃん、たまにはこういうのどう?」(本文より抜粋)


4つの物語からなる短編集ですが、表題作のみ6つの連作短編集という変則短編集です。全部で6編。

ギャグの勢いが凄いです。スラップスティックそのものといったところ。特に最初のブルマのあれはなんだか圧倒されました。笑えるのかと言われると、私はあまり合わなかったような・・・・・・。ギャグ一辺倒で1冊終わるのかと思っていたら、最後の2編はガラッと雰囲気を変えて恋愛ものです。最後まで読むと感想や評価に迷う1冊だと分かりました。

うーん、どちらかというと後者のほうが印象に残ったかな。ギャグと恋愛どちらが上手かったかは別として。また、著者は表題作の6話目が漫画っぽくなったと評していますが、絵柄だけで言えば3話や4話あたりのほうが好みでした。



[ 2019/04/11 21:03 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年02月11日(月)

三日間の幸福 



著者:三秋縋
発売日: 2013/12/25

評価〔B+〕 あそこで終わるのか。
キーワード:青春、恋愛、現代、

「寿命を売る気はねえか?」(本文より抜粋)


人生に悲観して寿命を売ってしまった若者・クスノキが、監視員ミヤギに見張られつつ残りの人生を過ごす現代のファンタジーです。SFよりはファンタジーのほうが似合っています。ウェブで大人気となり出版されたようです。

読むとすぐ分かりますが、暗くてシリアスで明るい要素は見当たりません。明るい物語が好みの人は途中で読むのを止めてしまいそうなくらい暗然たるものがあります。しかし、ただ重苦しいだけは終わらないのでご安心ください。

結末はAmazonの書評を見るに好評ですが、賛否両論あるんじゃないのかな。なんかこうこれで良いのか、良いのかもしれないけど、みたいな気持ちになりました。終盤が急展開だったのも少々残念。個人的には終盤をじっくり心理描写も交えて見せてくれたら、もっと良かったのになあと思います。



[ 2019/02/11 17:12 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年01月02日(水)

おとなのほうかご 4 〔完〕 



著者:イチヒ
発売日: 2018/10/22

評価〔B+〕 おとなじゃない人が表紙なのか・・・・・・。
キーワード:超短編、ギャグ、オムニバス、恋愛、

私・・・・・・ひとつだけ・・・思ったことがあるのよ――・・・(第116話より抜粋)


あとがきを読むまでまで知らなかったのですが、これが最終巻です。

この手の軽い日常ものには珍しく時間が着実に流れ、男女の関係も変化があるのが良かったです。基本的に女性のほうは最近流行りの残念美女ですが、ゆるいギャグが合っていていつもどおり面白かったです。恋愛が進展しそうでしなかった二人もいれば、急展開を迎えた二人もいて、結構意外な結末でした。ま、いっか、で決断したあの人物は器が大きい。本当に。

もう少し見ていたかったのでここで終わるのは残念ですが、このあたりで閉幕となるのが裏表紙に書かれたように、ちょうどいい感じなのでしょう。楽しませてもらいました。次の漫画も期待しています。



[ 2019/01/02 22:22 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年08月19日(日)

うわばみ彼女 5 〔完〕 



著者:後藤羽矢子
発売日: 2018/1/29

評価〔B+〕 題名どおり呑んでばかりで良かった。
キーワード:アルコール、恋愛、同棲、

「それ、お前の基本だよな」(本文より抜粋)


最終巻も彼女がアルコールを呑み、好奇心からつまみを試作する日々です。彼氏がお酒に強くないのは可愛そうですが、彼女の呑み方は酔っぱらって迷惑をかけることもなく、楽しい呑み方で良いですね。

仲が良い時にアルコールの話になるのはもちろん、ちょっとした口喧嘩でもアルコールの話なのがこの2人らしくて笑ってしまいます。そんな二人の結末ですが、概ね予想していたとおりといったところでした。奇をてらわず最後までお酒だったので良かったです。

本書でこの漫画は完結しましたが、続編が連載中とのことでそちらも後で読んでみようかなと思っております。



[ 2018/08/19 10:40 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)