2017年11月05日(日)

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 



著者:堀江 貴文
発売日: 2015/12/5

評価〔B+〕 率直で分かりやすい言葉でした。
キーワード:人生観、本音、言い訳、プライド、ネット、

本音で生きるために、まずやるべきは、「言い訳をしない」ということである。(1章より抜粋)


かつてライブドア社長として時代の寵児と持てはやされ、現在も精力的に様々な活動をしている著者が、後悔しない人生を送る方法を簡潔に伝えています。

要点は、本音は言ってやりたいことは今すぐやる。分かりやすいです。そのためには、お金や時間がないと言い訳しないとあり、具体的な解決策も提示している点が良いです。本文で、自分は拝金主義の権化のように扱われるが、世間のほうがお金にとらわれている、という一文が目につきました。彼を見た視聴者や読者が、自分の嫌なところを著者に投影しているみたいで興味深いです。

考えてしまう人間はチャンスを逃すのは、耳が痛い言葉でした。ゴルフのパターを例に、リスクをとることの意義を説いていて説得力があります。興味が出てきたら挑戦してみることが大切です。

意外なのは、睡眠時間は大切と書いてあった点です。睡眠時間なんて削っても平気、時間の無駄と主張するのだとばかり思っていました。また、物事の上手なやり方なんてなく、全てはトライ&エラーだと主張しているのも、ちょっと意外かな。覚えておこう。

すべて最適化せよ、では常に時間の使い方のよりよい方法を探っています。確かに効率はよくなりますが、なんだか疲れそうです。何もしない時間も欲しい私は、そこまで効率の良さは求めないけれど、こうした姿勢が現在の著者を作っているのは間違いないです。

他の人と大きく異なるのは、能力の高さではなくその行動力です。本人は当たり前のことだと思っていそうですが、これほど徹底して行動に移すのは難しそう。でも、少しでも見習って行動します。



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[ 2017/11/05 21:30 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2017年10月11日(水)

違和感のチカラ 最初の「あれ?」は案外正しい! 



著者:齋藤 孝
発売日: 2009/10/10

評価〔B〕 ちょっと立ち止まって考えてみては。
キーワード:違和感、経験知、観察、

違和感は、自分と対話するきっかけだ。自分がおかしいと感じている、自分のやろうとしていることに疑問を感じる。(第三章より抜粋)


何かに対して違和感を覚えた時、もやもやした気分になりますが、積極的に解決しようと行動する人は多いのでしょうか。私は自分でも理由がよく分からないので、対処が難しく放っておくことが多いです。そんな違和感を、仕事や私生活、人生に活かそうと試みたのが本書です。

まず、違和感は自分の経験知がもととなって発生しているという考えは、分かりやすいし同意です。何か土台となる知識や価値観があって、それとズレがあるものを見たり聞いたりすると、違和感を感じるのでしょう。また、違和感があったら、観察することが重要であることもうなずけます。よく観察し、自分の中に解決するヒントがないか探してみるのがよいと説いています。放っておかず突き詰めて考えてみるのが、違和感をうまく活用する方法のようです。

本書で挙げている具体例は多岐に渡りますが、違和感とはあまり関係なさそうなものもあり、牽強付会に感じるものもありました。新しいアイディアを生むために使えるとありますが、基本的には危険の兆しを発見し、危機を回避するのに役立てるほうがしっくりきます。

近頃、あまり違和感を覚えませんが、機会があったらうまく活用してみたいです。



[ 2017/10/11 21:29 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2017年10月04日(水)

個人情報ダダ漏れです! 



著者:岡嶋 裕史
発売日: 2013/9/18

評価〔B〕 自分の情報は自分で守ろう。
キーワード:個人情報、ネット、スマホ、セキュリティ、

ビッグデータなどというものは大量の資金と人手を投入して分析する価値のあるものしか適用されず、したがって自分がその分析対象になることはないと油断していると、いつしかネット世界の有名人になっているかもしれません。(本文より抜粋)


企業の個人情報流出のニュースを時々目にします。忘れた頃に起きるものです。他の組織に渡した情報はしっかり守ってもらうとして、自分が保持している情報は大丈夫でしょうか? 知らないうちに誰かに見られているかもしれません。ネットが発達した現代だからこそ知っておきたい、セキュリティ基礎知識の入門書です。

分かりやすくQ&A形式で書かれています。質問も難しいものではなく、「会社でアニメサイト見たら怒られた。なんでバレたの?」などいかにもありそうな出来事ばかりです。単に結論だけでなく、ネットやコンピュータの仕組みから説明してくれるので、より深く理解できます。

難解な法律の記述はなく、個人情報という硬い言葉から想像していたよりも堅苦しくありません。著者の趣味がちょくちょく語られ、ざっくばらんな感じです。

ネットはそれなりに知っているつもりでしたが、知らないこともいくつかあり、特に野良アクセスポイントの罠(ハニーポット)は勉強になりました。セキュリティが甘い初心者ではなく、情報を読み取る上級者の可能性があるんですね。知りませんでした。

入門書ではありますが、ネットの専門家でなければ、知識を確認するために読んで損になることはないでしょう。



[ 2017/10/04 21:50 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

2017年09月28日(木)

キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! 



著者:田村 潤
発売日: 2016/4/21

評価〔B-〕 まずは動機づけ、そして習慣に。
キーワード:営業、ビール、リーダー、上司、現場

最下位クラスから1位へ、負け続けから勝ちに転じた、その要因はテクニックではありません。捉え方であり、行動スタイルなのです。(第1章より抜粋)


ライバル会社の新商品により苦境に陥っている中、著者が転勤先となったのは高知支店でした。縁のない地方で悪戦苦闘の末に学んだ営業のポイントについて語ります。著者は元キリンビールの営業本部長です。

なにか特別なデータ解析方法やセールス話術が書かれているかも、と期待した方はおそらくがっかりしてしまうでしょう。重要なのは、仕事の動機づけと自分で考えて動くことだと説いているからです。基本中の基本かもしれませんが、現場に行って顧客に顔を覚えてもらい意見を聞く、無駄だと思わずに色々試してみるのが、後々成功へ繋がると書かれています。テクニックはまったく書かれていない訳ではなく、自発的に約束させ、当事者意識を高めるのは分かりやすくて効果的だと思います。

地方によって効果的な手法が違うのが興味深いです。データ上の数字には表れない地域性が、地道な営業によって分かるのは感服しました。また、移動先によって少しずつ方法を変えて部下を指導・育成できたのは、指針だけ示し、具体的な営業活動は任せたおかげなのでしょう。会議廃止、本社の言うことは聞くな、など大企業ではなかなか言えない指示も思い切って出しています。

1章の最後のほうで、「真っ暗なビルで、支店だけに明かりがついているのを見て勇気づけられた」とあります。仕事熱心なのは良いことですが、自らの意思とは言え遅くまで残業して労働環境や残業代はどうなっているのだろうかと、余計な心配をしてしまいます。著者のように仕事が人生の中で最も大切と思っている人は良いですが、家庭やその他の活動が1番と思っている人にはやりづらい職場に見えます。

何か特別なことがあるのかなと思いながら読みましたが、営業はどの業種でも通用する基本をしっかり続けることが肝心だと再認識しました。



[ 2017/09/28 21:44 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2017年04月25日(火)

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫) 



著者:山田ズーニー
発売日:2006/12/6

評価〔A〕 よく考えて喋るのが重要。
キーワード:会話、コミュニケーション、実用、

問いを発見しよう。あなたが抱く問いには、かけがえのない価値がある。

(第2章4より抜粋)


人と話していると、どうにも用件や感情が伝わっていないと感じることがあります。逆に、相手の言わんとしていることが、よく把握できない時もあります。なぜ意思疎通がうまくいかないのでしょうか? 何が問題点で、どうすればより理解が深まるのか。編集者として長年小論文を担当してきた著者が、うそをつかずに通じ合える技術を丁寧に教えてくれます。

コミュニケーション技術を扱った本は多いと思いますが、本書ほど事細かく丁寧に書かれたものはあまりないと思います。会話の目的から論理的に話す方法、共感と信頼を得る心得と、本質を分かりやすく説明しています。この台詞さえ覚えておけば大丈夫、なんてお手軽な会話術ではなく、その場限りでない良い関係を構築するための考え方が、具体例とともに示されていて良いです。送別会でのコメントの例は、誰しも一度は似たような言葉を聞いたことがあると思うので理解しやすいですし、その直前の問いの見つけ方は会話以外にも役立つことでしょう。

正論はなぜ人を動かさないのか?は興味深かったです。理由を見て、なるほどと感心しました。また、著者が短い時間で全幅の信頼を置いた人物の話も、説得力がありました。こうした、おそらく皆が曖昧な感覚として知っていることを、きちんと言葉にして説明できているのが本書の素晴らしいところです。

得た知識をすぐ使いこなすことはできません。しかし、少しずつ意識しながら話をすることで考える技術を磨き、信頼を得ることによって多くの人と通じ合えることができるようになるのでしょう。前に読んだ「伝わる・揺さぶる!文章を書く」同様、良書でした。




[ 2017/04/25 21:55 ] 実用 | TB(0) | CM(0)