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2015年05月10日(日)

爆笑!エリート中国人 




評価〔B〕 彼らの行動が見えてきます。
キーワード:中国、体験談、ビジネス、

中国人のモチベーションを上げるもの、それは目の前にニンジンをぶらさげ、ヨイショして持ち上げること。ニンジンとアメをうまく使えば、気持ちよく働いてくれるに違いありません。(本文より抜粋)


自国と距離の近い国の人々は容貌が似ているせいか、習慣や文化も近いであろうと思いこみがちです。しかし、そこはやはり外国で様々な面で常識が異なります。著者は、中国と日本の橋渡しをするような仕事をし中国人の部下とともに働く、中国に精通した人物です。彼女が肌で学んだ中国人の実態を紹介しています。

公私ともに中国人と接しているだけあり、ニュースで知るような中国人の姿よりもずっと身近な例が挙げられていてためになります。飛行機は着陸前から出口に並んだり、仕事の商談中であっても私用の電話に出たりと、自己主張の強さや欲に忠実なところが日本と違っていて興味深いです。日本の感覚からすると子供っぽく感じられる面があるのが、中国人の特徴でしょうか。一方で、女性にも男性と同じくらい出世して仕事を任されている人が多いことや、現場に責任者が来て即決できるのは良いところだと思います。

仕事での体験談が多いため、これから中国と取引したり中国で店を出す予定の人には、かなり役に立つ情報がのっています。中国の社会人はご褒美に弱く、国有企業は提携先としておすすめできず、できないこともできると主張する人がいるので注意するなどなど。大企業ならば色々安心といかないのが中国だそうですよ。

風習や文化の違う人々と接してこちらの常識が通じなかったときは、酷いとむやみに怒らずに、著者のように面白がる広い心が大切なのだと感じました。



[ 2015/05/10 11:02 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2013年09月14日(土)

イラン人は面白すぎる! 

イラン人は面白すぎる! (光文社新書)イラン人は面白すぎる! (光文社新書)
著者:エマミ・シュン・サラミ
出版:光文社
発行:2012/04/17

評価〔A〕 これぞ生のイラン。
キーワード:イラン、イスラム教、アラブ、ペルシャ

バスや電車などの交通機関が時間通りに到着することはあまりない。平気で一時間以上遅れるのだが、そんなとき運転手はそろって「アラーの導きによって遅れてしまったのだ」と、遅刻の言い訳にしてしまう。(本文より抜粋)


中東やイスラム教に関する報道は、戦争や内戦など良くないイメージのものが多いです。本書の題材であるイランも核兵器問題で取り上げられますが、そこに住む人々がどのような生活をしているのかはほとんど伝わってきません。イラン生まれ日本在住のお笑い芸人である著者が、日本人に定着してしまった誤解や偏見を少しでもなくしたいと思い書いたイラン及びイスラム文化の紹介本です。

文化や宗教の紹介と書くとお堅い文章を想像してしまいますが、本書はユーモアと笑いがあります。イスラム教徒は教義に厳格そうですがさぼってお祈りしない人がいたり、遅刻をアラーのせいにする人などがいて面白いです。また、身なりに気をつかう乞食たちや、外では顔をチャドルで隠すにも関わらずオシャレする女性たちも興味深いです。

かたい肩書の人では書くのを躊躇ってしまうことも平気で書いてあるのが、面白いし強みでもあると思います。数字や理念でなく、口語で体験談を交えている点が良いです。現実味があります。

もちろん近所のおじさんが、みたいな軽い話ばかりではなく、貧富の差、男尊女卑の文化、恋愛、そしてアラブ諸国との関係と、真面目で避けることのできない話題もきちんと語られています。恋愛や刑罰の違いは日本とだいぶ異なり、そこは大きな隔たりを感じました。しかし、こうして分かりやすく難しくせず、読者の興味をひきつつ異文化を紹介できるのは素晴らしいと思います。イランやイスラム文化に怖いイメージしかない人ほど読んでほしい本です。




[ 2013/09/14 22:28 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)