 
| 著者:松村 一男 発売日: 2011/1/10
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評価〔B-〕 聞いたことのある神々が多く登場します。キーワード:神話、ギリシア、伝承、宗教、
神々は、自らの掟と階級を持つ社会を作り上げ、最高位には偉大な12の男女の神々がいました。(第3章より抜粋)
外国の神話を聞いて連想するのは、おそらくギリシア神話をあげる人が多いのではないでしょうか。ゼウスやアテナなど名前くらいは知っていましたが、どのような逸話があるのかまでは詳しく知らなかったので、ちょっと興味を持ち読んでみました。
アポロン、ヘルメスと多少は知っている神々はもちろんですが、パンドラ、ヘラクレス、ピュグマリオン、エコーなどもギリシア神話の登場人物とは知りませんでした。トロイアの木馬まで含まれているとは驚きです。それと、ゼウスはずっと創造主だと思っていたのですが、読み始めてすぐに勘違いしていたことに気がつきました。全知全能とかどこかで聞いたことがあったので、てっきりそうだとばかり・・・・・・。世界はカオスと呼ばれる混沌から始まったとされています。有名なオリュンポス12神が出てくるのは、少し後です。
神々は色恋沙汰が多いですね。一目惚れしたり、嫉妬に狂ったりと人間味にあふれています。特にゼウスは女性が好きで、次から次へと表現して良いほど遊んでいます。もっと堅苦しい神だと思っていただけに意外でした。
全体的に大まかな流れが分かるように、説明は簡略化されています。興味を持ったら詳細は他の本で、というスタイルなのでしょう。概要をざっくりつかむには分かりやすくて良いと感じました。
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| 著者:中山良昭 発売日: 2010/1/5
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評価〔B〕 お城とは何なのか。キーワード:城、大名、安土桃山時代、江戸時代、歴史、
日本の城が、独特の発展をしたのは、単なる文化の違いではなく、日本の地質や地形から必然的に生み出されたものなのです。(本文より抜粋)
観光地には博物館やご当地タワーなど色々見どころががありますが、行ってみたくなる名所の一つがお城です。タワーや塔ほうが高いのですが、何故かお城を見てみたくなります。昔の人も同じ目線で同じ景色を見ていたと思うと、なんか感慨深くなります。とは言え、お城に詳しくはなく、知識もほとんどありません。この本では、日本の城を歴史・分類・・人物・逸話と様々な面から分かりやすく説明しています。
全ての大名が城を持っていたわけではないことや、曲輪(くるわ)の配置によって形式が決まることなど、いろいろと細かく分類されていることが分かり興味深いです。地域によって土塁が多いか石垣が多いか違うのも面白いです。どれも見開き2ページで説明が一区切りつくので読みやすいと思います。
後半は、全国各地の城を歴史と特徴をまじえて解説しています。数が多いので単調な感じがします。それにしてもたくさんあるものですね。昔の天守が残っているものはやはり少ないですが、お城を見て楽しむということなら、後から作った天守でも十分かもしれません。堀だけの城址ではつまらなさそうですが。
題名に図解とあるように、解説書というより図鑑です。お城初心者レベル向けだと思います。興味を持った方はより詳しい解説書に進むと良いでしょう。