2015年09月09日(水)

死体を買う男 (講談社文庫) 



著者:歌野 晶午
発売日: 2001/11/15

評価〔B-〕 前提知識があればもっと楽しめそう
キーワード:推理、作中作、

「これは君が考えているよりは、つまり表面に現われた感じよりは、ずっと恐ろしい事件かもしれないよ」(第二章より抜粋)


ある作家の未発表作品と思われる「白骨記」が、雑誌に掲載され話題になります。内容は戦前の南紀・白浜を舞台とした奇妙な事件。「白骨記」では二人の著名人が事件解決に乗り出し、現在ではこの作品をめぐる秘密に迫ります。

作中作に登場する探偵役の二人を知っているかどうかで、評価がわかれそうです。二人の作品に触れたことがある人は、面白く説得力のある作品だと思うかもしれませんが、私のように知らないと十分に堪能した気分にならなさそうです。しかし、知らなくても第二章から出てくるもう一人の主役は、個性的で魅力的でした。バランスのとれたコンビに見えます。

事件のトリック、そして最後に明かされるカラクリは、なるほどとは思うのですが、分かりにくいためか絶賛するほどではなかったです。練られた小説ですがインパクトがなかったかも。昔の雰囲気を味わうには良い作品だと思います。



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[ 2015/09/09 20:06 ] 小説 | TB(0) | CM(0)