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2019年01月10日(木)

教えて 劉老師! 2カ国語声優の日常 



著者:劉セイラ
発売日: 2018/5/18

評価〔B〕 KOFを久々にやりたくなってきました。
キーワード:声優、中国、外国人、

兄さんって……どういうもの!?(本文より抜粋)


アニメや漫画が好きで日本に来る外国の方はたくさんいますが、それらを仕事にまでしてしまう人はなかなかいないと思います。中国に生まれ今は声優として活躍している著者は、その少数派であろう人たちのひとりです。彼女の感じた文化の違いや誤解を楽しく紹介しています。さらっと書いてあるけど、北京外国語大学卒業って凄い頭良さそう。

アニメで知っている日本と現実を比較して戸惑ったり喜んだりするのは、定番かもしれませんが面白いです。どこの国の人でもオタクはやはりオタクなのかもしれませんね。日本の文化は中国由来のものが多いですが、伝わるまでに変わってしまったのか、少しずつ違うのが興味深いです。例えば、緑の帽子の意味。例えば、ゼスチャー。後者はどういった経緯であの形になったんだろうか。中国の中でもさらに違いがあるのがややこしいし面白いです。それと、ひとりっ子政策の影響が少し出ているのは意外でした。

声優ならではのエピソードもあり、声の収録の方法に違いがあるとは知りませんでした。どちらが良いとは言えないけれど、慣れないと大変そう。あちらでは実写ドラマも声優が声を当てているそうで、なんだか不思議です。役者さんは声にあまり思い入れがないのでしょうか。

終盤のKOFの約束は良い話でした。今後のさらなる活躍を期待しています。



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[ 2019/01/10 21:17 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2015年05月10日(日)

爆笑!エリート中国人 




評価〔B〕 彼らの行動が見えてきます。
キーワード:中国、体験談、ビジネス、

中国人のモチベーションを上げるもの、それは目の前にニンジンをぶらさげ、ヨイショして持ち上げること。ニンジンとアメをうまく使えば、気持ちよく働いてくれるに違いありません。(本文より抜粋)


自国と距離の近い国の人々は容貌が似ているせいか、習慣や文化も近いであろうと思いこみがちです。しかし、そこはやはり外国で様々な面で常識が異なります。著者は、中国と日本の橋渡しをするような仕事をし中国人の部下とともに働く、中国に精通した人物です。彼女が肌で学んだ中国人の実態を紹介しています。

公私ともに中国人と接しているだけあり、ニュースで知るような中国人の姿よりもずっと身近な例が挙げられていてためになります。飛行機は着陸前から出口に並んだり、仕事の商談中であっても私用の電話に出たりと、自己主張の強さや欲に忠実なところが日本と違っていて興味深いです。日本の感覚からすると子供っぽく感じられる面があるのが、中国人の特徴でしょうか。一方で、女性にも男性と同じくらい出世して仕事を任されている人が多いことや、現場に責任者が来て即決できるのは良いところだと思います。

仕事での体験談が多いため、これから中国と取引したり中国で店を出す予定の人には、かなり役に立つ情報がのっています。中国の社会人はご褒美に弱く、国有企業は提携先としておすすめできず、できないこともできると主張する人がいるので注意するなどなど。大企業ならば色々安心といかないのが中国だそうですよ。

風習や文化の違う人々と接してこちらの常識が通じなかったときは、酷いとむやみに怒らずに、著者のように面白がる広い心が大切なのだと感じました。



[ 2015/05/10 11:02 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2012年01月25日(水)

ビン ~孫子異伝~1 

ビン ~孫子異伝~ 1 (ジャンプコミックスデラックス)ビン ~孫子異伝~ 1 (ジャンプコミックスデラックス)
著者:星野 浩字
出版:集英社
発行:2008/07/04

評価〔B〕 もう一人の孫子の物語
キーワード:古代、中国、戦国時代

「中原を平和にするんです。」(本文より抜粋)


兵法書で知られる古代中国の戦略家で有名な孫子ですが、歴史上にもう一人孫子がいたことをご存知でしょうか。兵法書の著者・孫武の時代から少し下って周の時代の後期、春秋時代の後の戦国時代に、彼の子孫である孫ビンと呼ばれる人物です。はじめこの漫画を読んで空想だと思っていたのですが、後でネットで調べてみたら実在していて大変驚きました。その孫ビン(孫臏、2文字目は月に賓。)が主人公の物語です。

顔には罪人の入れ墨であるゲイ、両膝の骨を抜くビンの2つの刑罰を受けながらも、孫ビンは己の理想の実現に向けて邁進する姿が魅力的です。現在の中国では賄賂が横行し、法や規則を守る意識が低いように見えます。しかし、彼は古代中国において権力に媚びることなく、また策だけでなく彼自身も危険を冒して戦いに参加するところが格好良いです。

異民族の狄や奴隷の存在は当時の社会を反映していて興味深いです。紀元前から確固たる社会を確立していた古代中国は凄いですね。さすがです。馨逢(シンフエン)の境遇はかなり辛く、そういう時代だったんだなと不憫でなりません。

さて、この作品、どこまでが史実でどこまでが創作なのか分からないのが難点です。序盤の「統率を見せよ」と命じられた孫武の話は本当のようですが。大筋は史実に沿っているとは思いますが、あまり気にせずエンターテインメントとして楽しめばいいのでしょうか。漫画の歴史ものを読むのはかなり久しぶりでしたが、結構良かったです。現代やSFも面白いですが、歴史にはまた違った良さがあって面白いと思います。




[ 2012/01/25 22:42 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)