2014年07月13日(日)

超巨大密室殺人事件 

超巨大密室殺人事件 (角川ホラー文庫)超巨大密室殺人事件 (角川ホラー文庫)
著者:二宮 敦人
出版社:角川書店
出版日:2013/11/22

評価〔B+〕 ネットが先か、現実が先か。
キーワード:推理、ネットゲーム、

「僕には見当がついている。アカウント殺し……マーダーだ」(本文より抜粋)


ネットゲームと現実で起きる2つの事件を同時に追うサスペンス・ホラーです。ネットゲームを題材とした小説はたくさんありますが、ホラーの題材としてはどうなんでしょうか?

仁菜は、友人の照がゲーム内での恋人が突如消え嘆いているのを知り、心配した彼女はとりあえず彼と同じゲームを始めます。ネットゲームを全く知らない人物を主人公としているので、そうした分野に疎い読者でもすんなり入れるかと思います。ネットゲームの特徴である、どのキャラクターが誰なのか分からないのも活かされていて、注意して読んでいたにも関わらず犯人を当てることができませんでした。犯人以上に驚いたのは、やはり最後に明かされるあの事件の真相でしょうか。これはうまいと感心してしまいました。伏線もきちんとあるしね。

サスペンス・ホラーと書かれていますが、推理小説のような雰囲気です。しかし、推理小説と呼ぶにも違和感のある気がします。ネットと現実、どちらの殺人事件もあまり推理するようなものではなかったと思いますので。それと、展開がちょっと強引もしくは大雑把かなーと思ったところもありました。核心の部分なので書きませんが……。

予想していたものとはまったく違った結末だったので少し戸惑いはあったものの、おおむね面白かったです。



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[ 2014/07/13 18:52 ] 小説 | TB(0) | CM(0)