2017年09月28日(木)

死人の声をきくがよい 10 



著者:ひよどり祥子
発売日: 2017/9/20

評価〔B+〕 週末はアポカリプスだ!
キーワード:ホラー、霊感、オカルト、

「500年振りに出てくる。うふふふふふふふ」(本文より抜粋)


相変わらず岸田純は良く生きているな、と思わずにはいられません。

このホラー漫画の怖いところは、怪奇現象なのか、未知の生物の仕業なのか、はたまた宇宙人なのか、パッと見て分からないところです。それらのどれでもなく、常軌を逸した人間の行動のときもあります。真相が明らかになるまでどこか落ち着きません。

曾祖母の話は前後編で長いこともあり印象に残りました。「時と場所をわきまえろ」や「こんな時のために」なんて台詞、どうやったら思いつくのか。凄いセンス。

最後の岸田の旧友の話で、ある事実が発覚します。アハハと笑われていますけど大事です。これからどうなってしまうのか。



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[ 2017/09/28 21:40 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年09月14日(木)

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) 



著者:米澤 穂信
発売日: 2011/6/26

評価〔B+〕 人の持つ残酷さが強烈。
キーワード:連作短編集、暗黒ミステリ、ホラー、文庫化

わたしは初めて、疑問を持ちました。変わった買い物には、どんな意味があるのだろうか、と。(北の館の罪人より抜粋)


時代は昭和初期あたり、旧家や本家という呼び方が似合う裕福な家々で起きる事件を綴った連作短編集です。裏表紙には暗黒ミステリとありますが、サスペンスホラーと呼んだほうがしっくりくる内容です。

どの逸話もバベルの会という読書会が登場し、これによって5つの短編が繋がっていることがわかります。前から順に読んだほうがよいと思いますが、各々独立していますので読む順番はそれほど気にすることはありません。もう少し強い繋がりのほうが、連作短編らしくて良かったかな。

途中で結末が読めてしまったものもありましたが、「身内に不幸がありまして」や「北の館の罪人」は、意外なオチで面白かったし怖かったです。推理小説とはまた違った面白さですね。使用人や料理人が当たり前のようにいる昔の上流階級の様子や、彼らの価値観も描かれていて、もしかしたらこういう人々や事件があったのかもしれないなと思ってしまいました。

著者の作品は、古典部シリーズや小市民シリーズでおなじみの、日常の謎の印象が強いので、本書のようなホラーも書けるとは驚きました。この作風の短編でこれなら、長編はどうなるのだろうかと思ってしまいます。



[ 2017/09/14 22:38 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2017年06月03日(土)

真夜中のX儀典 4 (完) 



著者:馬鈴薯、 山口ミコト
発売日: 2017/1/27

評価〔B+〕 なるほど。でも推理難しくない?
キーワード:サスペンス、オカルト、ホラー、

「はい・・・はい、準備できました。はい・・・覚悟もできてます」(本文より抜粋)


大詰めを迎えた2つの事件。ついに全てが明らかになります。

解決すべき事件はしっかり解決したので安心しています。「死神様」の時は、大量のヒントのみ残して終わってしまったので、急に打ち切った終わり方にならないかどうか不安だったからです。

Xの正体と霧島家殺人事件の真相は、え、それありなの?と少々戸惑ったのですが、肉体交換やX能力がありなのだから、それも可能なのでしょう。私が3巻読了時に疑問だった点も、確かに説明がつきます。まあ、祥は可愛そうだけど。

物語の発端である姉・由衣の事件も、ついに真相が暴かれます。あー、なるほど。伏線もきちんと回収しているし、こちらのほうは腑に落ちました。でも、こちらのほうは推理するのは難しいですね。♯26冒頭で浩樹が気がついたヒントが、、もう少し早くでていればピンと来た可能性も・・・・・・いえ、それでも分からなかったかも。

この原作者さんの物語は、なんか推理しようという気になります。ちょうど良い難しさなのでしょうか。面白かったです。シリーズ全体としての評価は、サスペンスが好きなのもあってA-くらいかな。もう少し長めの話でも良かったです。次回作に期待しています。


ネタばれ話は続きにて↓
[ 2017/06/03 18:12 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月27日(土)

真夜中のX儀典 3 



著者:馬鈴薯、 山口ミコト
発売日: 2016/2/26

評価〔B+〕 役者はそろったようですが・・・・・・。
キーワード:サスペンス、オカルト、ホラー、

「その中に“真犯人”がいる・・・?」(本文より抜粋)


来月ゆっくり読もうかと思っていたけれど、2巻終盤の答えが早く知りたくて読んでしまいました。

Xの可能性が高い人物を特定しましたが、事件解決には至りませんでした。しかし、新たな関係者が発覚し、その人を追うことになります。ようやく役者がそろってきたといった感じでしょうか。少しずつではありますが情報が増え、次の展開が気になります。

登場人物たちが持つX能力はどれも便利で、能力がなかったとしたらすぐ行き詰ってしまう展開でも、すんなり打破できてしまいます。便利過ぎて物語が破たんしないようにするのが難しそうですが、うまくできていると思います。

浩樹の事件も霧島家の事件も一気に解決へと近づきつつあります。あとがきに、本書を読み終わった時点で推理可能と書かれているので、最終巻を読む前に一度じっくり考えてみませんか? 私も考えてみます。




ネタばれ推理ごっこは続きにて↓

[ 2017/05/27 21:42 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月27日(土)

キミとは致命的なズレがある 



著者:赤月 カケヤ、 晩杯あきら
発売日: 2011/5/18

評価〔A-〕 後半の急展開が良かったです。
キーワード:サスペンス、学園、記憶、

「最近、何か変わったことは起こっていないか?」(三章より抜粋)


ここ数年の記憶しかない高校生・海里克也が、不可思議な現象を体験するようになり、非日常の世界へと迷い込んでいくサスペンスです。第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞。

まあ記憶がないってところからしてかなり怪しげです。序盤から伏線を見逃さないよう警戒し、主人公の断片的な記憶や周囲の人間の言動から真相を推量しながら読んでいたのですが、うまく騙されてしまいました。著者のミスリードに見事にひっかかったようです。どの場面もつじつまがあうのは巧妙でした。これは強引かなと思うところもありましたが。推理するのも可能・・・・・・かもしれませんが、サスペンスと表現したほうがしっくりきます。

序盤から中盤にかけてじわじわ怖くなってくるのは良いのですが、テンポが良いとは言えず少々退屈でした。しかし、途中から少しずつ真実が明らかになり、驚きつつもどんどん引き込まれ最後まで一気に読みました。特に、遠崎家の場面で隠されていた秘密が暴露されるのは、その場面の結末とともに衝撃的でした。

ライトノベルっぽさはあまり感じられず、一般書籍として出しても違和感なさそうです。



ネタばれ話は続きにて↓
[ 2017/05/27 21:30 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)