2018年01月11日(木)

誰も僕を裁けない 



著者:早坂 吝
発売日: 2016/3/3

評価〔B+〕 面白いけどお勧めしずらい推理もの。
キーワード:推理、館、殺人事件、アリバイ崩し、

「あの、さっき紙をもらった者なんですけど。SOSの。」(本文より抜粋)


テレビでは様々な職の人が探偵役となって事件を解決していますが、本書では女子高生探偵、もっと詳しく言えば「援助交際探偵」上木らいちが事件に挑みます。

彼女が招かれた家は何か事情がありそうな住人たち、奇妙な形をしたいかにも何かありそうな館と、推理小説にはありがちな舞台ですが、そこはやはりこの著者のこと、一筋縄ではいきません。そして、高校生・戸田公平がある女性と出会い親密になっていく様子も、並行して語られます。

探偵役のせいで色事は避けられませんが、単なるサービスではなく、必要なシーンであったのは良かったです。それにしても、あのトリックは本当にできるのだろうか・・・・・・。また、戸田のほうの恋愛は思わぬ方向へと進み、あまり知られていなさそうなことを教えてくれます。裏表紙にはエロミスと社会派の融合とあり、結構的を射た表現だと思います。ためになりました。冒頭の裁判はどのような意味なのか最後まで読めば分かるのですが、途中で当てるのはなかなか難しいです。

少なくない伏線も巧妙に張られていて、注意して読んでいて伏線も怪しいと気づいたのですが、真意が読めずしてやられました。くやしいが面白かったです。次の作品では騙されないようがんばろう。




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[ 2018/01/11 23:07 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2018年01月02日(火)

へんなねえさん 



著者:吉富昭仁
発売日: 2013/10/10

評価〔B+〕 ピノチュピ、仕事それで良いのか。
キーワード:短編集、SF、ギャグ、現代、

ある日突然・・・俺に姉ちゃんが出来た。俺はこの15年間ずっとひとりっ子だったはずだが・・・。(本文より抜粋)


個性的な少女たちが好き勝手遊ぶ、奇想天外な短編集です。

題名どおり変な美少女が登場し、不思議な出来事を楽しんでいます。ジャンルとしては日常もの・・・・・・のように見える軽めのSFかな。それと、結構性的な描写があります。エッチな、では済まなそうなので、その方面が苦手な方はやめておいたほうがいいかも。あっさり描いてありますが。

著者も、あとがきで変な漫画を描いてしまったとあるくらい、すぐには似たようなものは思い浮かびません。独特の雰囲気。

どの短編も1回で終わらず続きがあります。最後には意外な事実が明かされるのですが、それが予想よりも練られていたので感心しました。まさか、感心するとは思ってもみなかったです。




[ 2018/01/02 19:01 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年07月06日(木)

神さまの怨結び 3 



著者:守月 史貴
発売日: 2016/6/20

評価〔B〕 思っていたよりも複雑になってきました。
キーワード:呪い、オカルト、現代、

「・・・・・・そういえば『僕ら』の自己紹介がまだだったね」(本文より抜粋)


知霧編の続きから始まります。

呪いを本来とは違う形で使用した、知霧の行く末が描かれますが、この漫画らしい終わり方だったようが気がします。印象深い結末です。締めのクビツリの独白に、なんか納得してしまいました。

一話完結ですが、ここにきてようやく長く登場しそうな人物が現れます。当面の敵になりそうですが、まだよく分かりません。今後に期待しましょう。

余談ではありますが、電子特装版には巻末にカラーイラストが数点ついています。興味のある方は、電子書籍を購入してみはいかがでしょうか。




[ 2017/07/06 20:26 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月19日(金)

神さまの怨結び 2 



著者:守月 史貴
発売日: 2015/11/20

評価〔B〕 雰囲気そのままに。
キーワード:呪い、オカルト、現代

「『他人のため』という動機ほど危ういものはない」(本文より抜粋)


一度完結した後、掲載誌を変えて続編が出ました。前と変わらず基本的に一話完結形式のエロティック+サスペンスです。

1巻では蛇とクビツリが話の中心だったせいか、呪い人たちの物語が少なく物足りない感じもしました。しかし、今回は二人は主役となることなく呪い人のほうに重点が置かれ、様々なケースが描かれています。少しずつ違う話を見せていくのではなく、結構大きく異なります。終盤の男が嫌いな女子高生・知霧の話は、もっと後の巻で登場するような特殊な出来事で驚かされました。どうなっちゃうんだ、あれ。

可愛いもしくは可愛らしい表情だけでなく、攻撃的になっている憎悪の顔も迫力があります。表情を大きく変えることで、それぞれの表情が引き立てているのだと思います。ホラー風なので、あれぐらいちょうど良いのかもね。




[ 2017/05/19 21:37 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月10日(水)

神さまの怨結び 



著者:守月 史貴
発売日: 2014/11/20

評価〔B〕 この巻だけでもまとまっています。
キーワード:呪い、オカルト、現代

「ねぇ・・・知ってる? 怨結びって呪いの・・・話」(本文より抜粋)


消えてほしい人を消してくれるという蛇(くちなわ)の呪い。ただし、願いを叶えるためには相手と“怨”を結び、代償として誰とも結ばれなくなるという――。なにやら恐ろしげですが、絵柄のせいかそれほどおどろおどろしい感じはしません。基本的に一話完結形式です。

大きな特徴はやはり怨結びでしょうか。ぼかして終わりではなく、かなり扇情的に描かれています。Amazonの書評で『Hな地獄少女』と書かれていて、ぴったりかもと感心してしまいました。恐怖と性的表現が苦手な人には向かなさそうですね。

誰がどのような理由で願うのか、呪いを成就させるのかどうかが見どころなのですが、呪う呪われる人たちのみならず、呪いを叶える側も描かれていて興味深いです。全体的には物悲しく色っぽいです。

続くような完結するような雰囲気で終わるのですが、続巻が出ているから続くんですよね? でも完の文字もあるし・・・・・・と思って少し調べてみたら、掲載誌の休刊により完結となってしまったらしいです。その後、再開したのでしょう。



[ 2017/05/10 21:25 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)