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2018年10月17日(水)

終わりの志穂さんは優しすぎるから 


著者:八重野統摩
発売日: 2015/6/25

評価〔B〕 推理小説って感じはしません。
キーワード:離島、画家、

ただ、折に触れて思うことはある。どうして彼女は、こんなところに来るのだろうか、と。(第二章より抜粋)


南の島に絵を描きに来た若き画家と、彼を見守る若い女性のある夏の出来事です。裏表紙にはライトホラーミステリと紹介されていますが、ホラーと評するのは違うと思います。日常の謎を解くミステリが比較的近いです。

観光客も来ない離島での出来事なので、静かで穏やかです。派手で奇抜なものがお好みの方にはおすすめしません。ハッピーエンドかどうかは賛否両論ありそうですが、読後感は良かったです。一言でいうなら、綺麗。

ヒロインの隠していることは、うまくミスリードにひっかかってしまいました。伏線がさらっとしていて気がつかなかったです。それよりも、第二章の違和感を解くことができなかったほうが悔しいです。なかなか良い話。劇中の絵を見れることなら見てみたいですね。



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[ 2018/10/17 19:11 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2018年10月12日(金)

ナナマルサンバツ 14 



著者:杉基 イクラ
発売日: 2017/7/4

評価〔B+〕 笹島が格好良い。
キーワード:クイズ研究会、学園、部活、早押し

越山くんにとってクイズは・・・単なる文章でも情報でもない「作品」なんだ(本文より抜粋)


SQ関東予選の決勝。一対一ではなく全チーム参加の早押しなので、今まで登場した強豪たちが同時に競い合うオールスターのような一戦です。

ここまでくると、問題も全文読んでも分からないことがほとんどです。問題の意図を読み解く高校生たちの能力は秀逸で、解説を読むたびに感心してしまいました。同じことの繰り返しのようですが盛り上がります。

この巻ではあまり触れられなかったある問題に進展がみられ、関係者たちに影響を与えています。このあたりの葛藤や会話もなかなか良かったです。

巻末クイズは33問で、私の成績は9問正解でした。あまり当てる気がなくなってきました。




[ 2018/10/12 22:40 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年10月12日(金)

精神医療に葬られた人びと ~潜入ルポ 社会的入院~ 



著者:織田 淳太郎
発売日: 2011/7/15

評価〔B〕 一番の原因はなんなのか。
キーワード:精神病、入院、介護、人生、

そこは、平和だが、鍵によって密閉された「鳥かご」のような世界だった。地域との繋がりが寸断された、文字通りの無縁社会である。(本文より抜粋)


精神科病院の病棟は、接点のない人がほとんどなので、実態を知っている方は極一部です。せいぜいドラマや漫画など創作物の中での、暗くて不気味な雰囲気のイメージしかない方ばかりではないでしょうか。では、現実の病棟はどのようなところなのでしょうか。著者自ら精神病棟に入院し、何が起きているのか何が問題なのかを綴っている体験レポートです。

病棟の描写は想像よりも落ち着いていて平穏そうに見えますが、数十年も病院で暮らしている比較的健康な患者がいること自体が問題の大きさを示しています。難病のためやむを得なくならばともかく、治療以外の要因、例えば引き取り手の不在などで暮らしていかなければならないのは、どこか腑に落ちません。隔離・拘禁から治療・復帰の場とするには様々な課題がありますが、医療関係者以外の者としてできるのは精神病患者への理解と関心を持つこととあり考えさせられました。

また、日本は諸外国に比べて病床数が格段に多いのは知りませんでした。これは精神医療が充実しているからではなく、病院の経営面から入院患者を多くしているそうで、お金がなければ何もできないとはいえ残念に思います。

本書は患者と医療関係者の生の声に触れていますが、患者の家族や病院経営者の意見もあったらなお良かったです。



[ 2018/10/12 22:38 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2018年10月04日(木)

さぐりちゃん探検隊 3 



著者:あきやま 陽光
発売日: 2018/9/4

評価〔B〕 真面目に探検してます。
キーワード:探検、写真、

「こんな探検!って感じのことするの初めてじゃない?」(本文より抜粋)


この巻の行先や遊びは、1巻や2巻よりも非日常の探検が多かったです。中でも岐阜県でのあの遊びは、まさに探検と言った感じで面白そうです。後でネットで調べてみたらここが唯一無二の場所ではなく、他の場所でも行われているみたいです。試してみたいような躊躇われるような。

前の2冊同様、見せ場であるカラーの見開きページが凄く綺麗で目を引きます。遊びは実際に体験してみないと分かりづらいですが、景色はその場の雰囲気がよく伝わってきます。でも、実際に行ってみるとまた違った感想を抱くことになるのでしょう、おそらく。

日本国内でもまだまだ色々な場所や遊びができるのだと教えてくれる漫画です。次も意外な探検をして楽しませてほしいです。



[ 2018/10/04 22:24 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年10月04日(木)

2018年9月の読書メモ 

おくのほそ道(全)〔B-〕
なぜ日本の「ご飯」は美味しいのか〔B〕
桐谷さん ちょっそれ食うんすか!? 5〔B〕
さぐりちゃん探検隊 1〔B+〕
なぜ男は女より早く死ぬのか〔B+〕

さぐりちゃん探検隊 2〔B+〕


以上、6冊でした。6冊はかなり久しぶりの数字です、と思って記録を見直したら4月は5冊でした。今年は数を読めていないなあ。

漫画を除くと週1冊のペースを割っています。9月は予定があって時間が取れないのは分かってはいたのですが、こうして読書から離れがちなのは残念です。小説もライトノベルも読んでいないので、10月は少なくとも1冊は創作物を読むことにします。目標。



[ 2018/10/04 22:22 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)

2018年09月27日(木)

さぐりちゃん探検隊 2 



著者:あきやま 陽光
発売日: 2018/6/4

評価〔B+〕 遊んでみたり遠出してみたり。
キーワード:探検、写真、

「外、寒いはずなのにあっつい!」「めちゃハードだった!」(本文より抜粋)


元気になった高校生・さぐりが、今日も好奇心の赴くままに幼馴染・紡と探検します。

誰しも経験がありそうな遊びをしてみたり、逆に経験者のほうが少なそうな体験に挑戦してみたりと、実に面白そうです。私はインドア派ですが、見ていると自分もやってみたくなりますね。楽しそう。1巻では遠くの有名な場所に行くことが多かったので、単なる観光漫画になってしまわないかなと少し思っていたので良かったです。

また、登場人物も増えて賑やかになります。紡をはじめ各々が興味のあることに突き進み、それぞれ個性を発揮しています。某は個性が強過ぎて、中盤から違う種類の漫画になってしまったのかと心配してしまいました。某だけで一つの漫画が描けそうです。




[ 2018/09/27 21:21 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年09月27日(木)

なぜ男は女より早く死ぬのか 生物学から見た不思議な性の世界 



著者:若原 正己
発売日: 2013/12/17

評価〔B+〕 人間だけでなく様々な生物の性を紹介。
キーワード:性、有性生殖、雌雄同体、染色体、

男と女の区別ははっきりしているように見えますが、はたして、本当にその協会がはっきりしていると言ってよいのでしょうか。(第3章より抜粋)


流行りの脳科学ではなく、純粋に生物学の見地から性とは何かを追及していく本です。恋愛やジェンダーを軸に書かれた書籍は多いのですが、こうした基本に戻って生物学を中心にしたものは最近では珍しいかもしれません。Amazonの説明によると全国学校図書館協議会選定図書。

題名から人間の話が主題かと思っていたのですが、昆虫や魚、哺乳類と数多くの性を紹介しています。オス・メスを自由に産み分けられるミツバチ、温度によって性別が変わるサンショウウオ、集団の地位によって性転換するカクレクマノミと想像している以上に性は複雑で、かつあいまいなことが分かります。オス・メスで体の大きさが違う性的二型と夫婦関係も詳しく書かれていて良かったです。

人間は男の子のほうが多く生まれる理由も興味深いです。昔、男性のほうが早死にだから多く生まれると聞いたことがあるのですが、本書のY精子のほうが軽いから早く卵子に到達するという説明のほうがしっくりきました。

生物学の最先端であるiPS細胞も取り上げられています。iPS細胞は多少は知っていましたが、男も女も自分の細胞から卵子と精子を作り出し、1人の人間からクローンでない人間を生み出すことができるのは知りませんでした。どの細胞にも分化できるだけでなく、自家受精や同性同士の生殖も可能になるとは。衝撃的でした。これを知ることができただけでも読んでよかったです。



[ 2018/09/27 21:19 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)