2018年04月07日(土)

湯神くんには友達がいない 2 



著者:佐倉準
発売日: 2013/4/18

評価〔B〕 意外と鉄壁の精神ではないのが良い。
キーワード:友達、高校生、学園、

「」(本文より抜粋)


友情のみを語るのかと思っていたら、恋愛関係も絡めてきて驚きましたけど、そこはやはり湯神くんです、一筋縄ではいきません。


ひとまず更新のみ。




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[ 2018/04/07 21:47 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年04月07日(土)

哲学の練習問題 (河出文庫) 



著者:西 研
発売日: 2012/11/3

評価〔A〕 考えることは簡単なようで難しいです。
キーワード:哲学、本質、人生、社会、

人は意外なほど、ほんとうは自分は「何が」気になっているのか、をわかっていないもの。そこを見つめようとする勇気と、つきつめて根っこからわかろうとする意志から「考えること」ははじまる。(プロローグより抜粋)


教科書のような題名ですが、あまり専門用語を使わず素人でも読めます。しかし、分かると思って読んでいると、いつの間にか難しい問題へと突入しているので油断なりません。抽象的な概念が数多く登場します。

四章でも言及されていますが、唯一の真理や美はなく、本書を読めばてっとり早く全て分かるという訳でもありません。むしろ上記の引用のとおり、深く突き詰めて考えることの大切さを痛感するばかりです。生き方や人との関係の本質についてそれぞれ考えるきっかけを与えてくれる内容で、練習問題という題名がぴったりです。

ネットで時々見かける宇宙の果てはどうなっているの問題が取り上げられていて、それに対する解答(もしくは証明)が非常に面白かったです。宇宙を考えているのに、いつのまにか人間について考えているのが奇妙な感じです。また、異文化交流は違うから面白いのではなく、違いの中に共通性を見出すことが理解に繋がると書かれていて印象深かったです。まるっきり違う文化には本当に違和感しか覚えないのでしょうか。興味深いです。

各章の終わりには参考文献(推薦図書?)が挙げられていますので、気になった主題はさらに追いかけてみるのも楽しいかもしれません。こうした記述は読者の視野を広げる一助となるので、どんどん書いて欲しいです。




[ 2018/04/07 21:43 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

2018年04月07日(土)

2018年3月の読書メモ 

湯神くんには友達がいない 1〔B+〕
日本酒BAR「四季」春夏冬中 さくら咲く季節の味〔B+〕
おとなのほうかご 3〔B+〕
一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常〔C+〕
土佐日記(全)〔C〕

桐谷さん ちょっそれ食うんすか!? 4〔B〕
ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち〔A-〕

以上、7冊でした。先月に引き続き少なめでした。やや新書が少なくなってきているかな。

最後の「ネットリンチ」は厚い本なので、時間がある時に読もうと読み始めたら、他のことに時間を取られ下旬はこれを読むので手いっぱいでした。もう1、2冊何か読もうと思っていたのですが、うまくいかないものですね。

4月は3月よりは時間が取れそう・・・・・・といいつつもう1週目が終わるのにようやく2冊。せめて3月と同じくらいは読みたいです。



[ 2018/04/07 21:41 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)

2018年03月28日(水)

ルポ ネットリンチで人生を壊された人たち 



著者:ジョン・ロンソン、 夏目 大
発売日: 2017/2/15

評価〔A-〕 外国でも起きていたのか。
キーワード:ネットリンチ、ツイッター、SNS、公開羞恥刑

ツイッター上で、大勢で誰かを強く非難している時、その中に非難されている側の立場を考えている人がどのくらいいるか。これだけ非難して相手は大丈夫なのか、もしかして人格破壊につながるのではないか、と考えている人はおそらく多くない。(第三章より抜粋)


英語のネットスラングでSJWという単語があることを最近知りました。これはSocial Justice Warriorの略で、ネット上で差別とたたかう正義の味方のような人々を意味します。本来なら良い意味なのですが、彼らが攻撃的であったり独善的であったりすることが多いので否定的なニュアンスが強いそうです。彼らの行動は時として何をもたらすのか。本書はネットリンチ、日本でいう炎上、について取材をもとに書かれたドキュメンタリーです。

まず、ネットリンチの被害者のその後を取材しています。情報が古くなるのが速いネットなので、一時有名になってもその後を知らないことがほとんどです。叩かれた人の中には自宅から出られなくなってしまった人がいる一方で、あまり変化がなかった人もいて、その違いを知るためにさらに取材をしています。終盤、ある被害者が壊された人生を取り戻すための活動が綴られていて、手段としては少々すっきりしませんが希望の持てる結末となってホッとし、それと同時にこうしたことは今後増えていくかもしれないとも感じて複雑な気分になりました。

ネットリンチのことを本書では公開羞恥刑と訳していますが、これは意味が分かりやすく良い訳だと思います。リンチでは物理的な暴力を連想してしまいますが、羞恥と言われば恥の意識に訴える刑だとすぐ理解できます。公開羞恥刑は最新の出来事ではなく、過去にも同じような刑罰が存在していたのには驚きました。その件で著者が、刑は司法の手にゆだねられるべきで、一般市民が勝手に罰を与えてはならないというような主張をしています。賛成ですし説得力があって良かったです。

アメリカの記者が書いたものなので、当たり前ですがアメリカの事例ばかりです。個人の国のイメージが強い国ですが、こうした問題はやはり国や文化に関係なく起きてしまうもののようです。研究ではないので具体的な対策は掘り下げることなく、被害者の辛い現状の記述が多いですが、ネット利用者としては知っておいて損のないことだと感じました。




[ 2018/03/28 22:20 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2018年03月24日(土)

桐谷さん ちょっそれ食うんすか!? 4 



著者:ぽんとごたんだ
発売日: 2018/3/12

評価〔B〕 意外と驚かなくなってきたなあ。
キーワード:グルメ、食材、雑食、珍味、

なんかヤベェのパック詰めされてる──!!(21食めより抜粋)


あっ表紙でネタばれしていませんかね。

珍しいことに今回登場したものは、結構食べれらることを知っているものが多かったです。BBQのあれもハロウィンのあれも。以前書いたかもしれませんが、この漫画の良いところはやたら美味いと言わないところだと思います。著者が食べているだけあって、あっさりした感想でも納得してしまいます。

巻末に、現実にある店とコラボで劇中に登場した料理を提供したと描かれてあり、本編よりも驚きました。食べたいような、食べたくないような。漫画だからやんわり描いてあるけれど、虫などは実物見たら・・・・・・肉のほうがまだ大丈夫かな。



[ 2018/03/24 21:18 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年03月24日(土)

土佐日記(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) 



著者:紀 貫之、 西山 秀人
発売日: 2007/8/1

評価〔C〕 昔の記録としては貴重ですが。
キーワード:随筆、古典、旅行記、国司、

三十日。雨風吹かず。「海賊は夜歩きせざなり」と聞きて、夜中ばかりに船を出だして、阿波の水門を渡る。(本文より抜粋)


男もすなる日記といふものを、の出だしで有名な紀貫之の作品です。日記ですが旅行記、紀行文の要素が強い文章で、現代では平安時代の船旅がどのようなものであるかを知る重要な資料となっています。

また男性が普段使う漢文ではなく、女性が使うひらがなで書くことによって、日記をいつもとは違う視点や感性で描こうと挑戦しているのが大きな特徴です。ネットで男性が女性のふりをするネカマと一緒です。もしかしたら土佐の国司という高い身分を、一時的にでも忘れてみたかったのかもしれませんね。

内容はというと、日記なのに一人で物思いにふける場面は少なく、登場人物たちが様々な場面で感情を表現するために和歌を詠んでばかりです。船が出港できなければ嘆きの歌、夜の月を見れば優雅な歌を詠みます。まるで物語つきの歌集のようでした。もっと旅行記のならではの珍しいものを見た的な記述を期待していたので、正直なところ残念でした。ただ、昔の船は速度がでないばかりか、出港することさえ思いどおりにならなかったのだなと、当時の人々の苦労は少しだけ分かりました。

和歌が好きで昔の歌集の知識があれば、かなり面白い旅行記だと思います。



[ 2018/03/24 21:14 ] 随筆 | TB(0) | CM(0)

2018年03月17日(土)

一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常 



著者:二宮 敦人、shimano
発売日: 2015/5/13

評価〔C+〕 謎解きよりも働く姿。
キーワード:鉄道会社、日常の謎、連作短編集、現代、

「早く忘れ物を見つけてください! 本当に重要なんです! なくなったら、取り返しがつかないんです!」(一章より抜粋)


普段何気なく使っている公共交通ですが、当たり前ですけどそこで働く人たちがいるからこそ毎日運行しています。電車もその一つです。そんな鉄道会社に勤める人たちの日常を描いた鉄道員ミステリ。短編4つからなる連作短編集です。

題名を見た時に謎とあったので、電車関係の推理ものだとばかり思っていましたが、読んでみたらミステリ風鉄道員物語でした。比重が鉄道員のほうが重いです。日常の謎やトラブルを絡めながら、彼らの日常や働く姿を見せているといった感じ。引用に挙げた忘れ物や、様々な事情によるダイヤの乱れなどは大変なんだろうなーと見るたびに思っていましたが、劇中でも苦労が絶えない描写でしたので、実際も同じかそれ以上に大変なんだと思います。頭が下がります。

個性的な登場人物とやや緩い感じの雰囲気で読みやすいです。しかし、謎解きの部分が弱く、謎解きの爽快感を味わいたかった読者としては物足りなかったかな。駅長もエピローグのオチも、勘のにぶい私がなぜか途中で読めてしまいましたし。求めていたものと違っていたのが残念でした。

鉄道員の話としては温かみもあり面白いですが、推理小説としてはあまりおすすめしないかな。社会科見学のような一冊でした。




[ 2018/03/17 21:49 ] 小説 | TB(0) | CM(0)